「カーボンニュートラル先進地域へ」脱炭素社会に向けた官民の取り組み《歴史・観光+脱炭素》ウィークリーオピニオン

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地球温暖化や気候変動を抑制し、持続可能な未来を築くために『脱炭素社会』の実現が求められています。カーボンニュートラルとは、二酸化炭素をはじめとする温室効果ガスの「排出量」から、森林管理などによる「吸収量」を差し引いて、合計を実質的にゼロにする取り組みです。
個人のライフスタイルの変革が重要な一方、新技術の開発によって新たな事業を生み出したり、地域のサステナブルなエネルギー利用につながったりすることが期待されています。

カーボンニュートラル実現へ ~官民の取組み~

【住吉光アナ(以下【住】)】長崎の暮らし経済ウイークリーオピニオン平家達史NBC論説委員とお伝えします。
【平家達史 解説委員(以下【平】)】今回は、次世代に繋がる長崎の動きを紹介する長崎NEXTスタイルとのコラボ企画でお伝えします。【住】地球温暖化を受けて、カーボンニュートラルはいまや世界的な動きとなっていますが、私たちが身近でできることはあるのでしょうか?【平】衣食住や移動など『ライフスタイル』に起因する温室効果ガスが国の排出量の約6割を占めるという分析もあります。脱炭素社会の実現には、一人ひとりのライフスタイルの転換が重要です。これに対しては「ゼロカーボンアクション30」という項目があり、8つの分野で30の項目が掲げられています。
例えば、『節電・節水』や『フードロスをなくす』といったもののほか、『マイカーの使用をなるべく減らして公共交通機関を利用する』などの取り組みが掲げられています。観光地「外国人居留地」などでCO2排出実質ゼロをめざす【住】個人の取り組みだけでなく、自治体や企業の取り組みはどうなっているのでしょうか。
【平】県内の自治体では現在14の市町が「ゼロカーボンシティ宣言」をして、様々な施策を展開しています。
このうち長崎市と雲仙市の事例をご紹介します。

長崎市は、歴史的建造物が多い「東山手・南山手地区」と「稲佐山から見える夜景ランドマーク施設群」を対象に “観光” と “カーボンニュートラル”を絡めた取り組みを行っています。長崎市ゼロカーボンシティ推進室 吉田雅文室長:
「東山手、南山手といった『外国人居留地』が世界にも知名度が高いですし、もう1つの大きな観光資源として『世界新三大夜景』が長崎のシンボルです。
(明かりを)LEDに変えたりですとか、空調を『省エネ型』にしたり『省エネ家電』に変えたりして(使用する)電気量を徹底的に減らした上で、最後『どうしても使う部分』をCO2ゼロの『再エネ電力』に切り替える。
観光客の方に選んでいただける、ひいては観光産業の活性化につながるようなストーリーを考えて(います)」このエリアは国の『脱炭素先行地域』に選定されていて、2030年度までにCO2排出実質ゼロを目指しています。
総事業費およそ35億円のうち、3分の2にあたる23億円を国が補助し、残りの5億は長崎市が負担します。間伐材などを使った「バイオマスボイラー」つかい肥料を生産雲仙市はCO2排出量削減を目的に重油の代わりに木のチップを燃料とする「木質バイオマスボイラー」を市の環境センターに導入しました。チップには地元の森林組合が出す間伐材や建築物の廃材などが使われていて、燃やした熱を利用して肥料の発酵を促しています。重油ボイラーと比べてCO2排出量を年間で289.1トン削減できる見込みです。【平】「脱炭素先行地域」の選定は、“歴史・文化” と “観光” に『脱炭素』を融合させた取り組みが国にも評価されているということです。【住】インバウンド客も増えてくる中、カーボンニュートラルの取り組みをうまくPRできれば、環境への関心が高い外国人を呼び込むことにもつながるかもしれませんね。
【平】そうですね。是非、この取り組みがそういう人々に届いて欲しいですね。次に民間企業です。商取引の基準として“脱炭素”に取り組んでいるかが問われ始めたSDGsへの関心の高まりとともに“脱炭素への取り組み”の有無が 取引先として選ばれる基準の1つにもなっています。
このうち、三菱重工では、CO2排出を減らす新技術の研究・開発が進められています。三菱重工はおよそ120年の歴史を誇る『総合研究所』を長崎市に構えていて、今後、カーボンニュートラルの研究開発拠点にしたいと考えています。三菱重工 外野雅彦 長崎造船所長:
「元々、長崎工場は石炭火力発電所をメインとする火力発電部門というところと、船の部門がメインでございました。総合研究所も、それらの(カーボンニュートラルに関する)研究開発が非常に得意でございます。
いわゆる『技術の蓄積』我々が取り組んできました『製品の技術』を積み上げております。そういう技術を活用して“脱炭素の開発”をする」三菱重工が現在進めている研究には主に3つの柱があります。

外野雅彦 長崎造船所長:
「アンモニアとかバイオマスを進めていくとともに、CO2を回収してそれを有効利用したり貯蔵するというこの技術開発に取り組んでいます」▼木のチップなどを使った『バイオマス燃料』は、これまでの化石燃料と比べCO2排出を削減することができます。▼『排出されたCO2を回収』する技術も開発が進んでいて、回収したCO2を利活用に回すサイクルの実現が期待されています。▼燃焼時にCO2を出さない『アンモニア』は、次世代の燃料として注目されています。研究所ではアンモニアだけを安定的に燃焼させるバーナーの試験に成功し、温室効果ガス(NOx)排出を抑制できることが確認されました。
来年度までにバーナーの試験を終了し、国の内外の火力発電所への導入を目指します。三菱重工 長崎造船所 外野雅彦所長:
「当然『脱炭素』というのは “地球規模の課題”と認識をしておりますので、そういう所にきちんと答えると。技術のリーディングカンパニーとしてこれを進めるために取り組んでいるところでございます」新事業の創出など“環境”と“経済”の好循環に【住】長崎から生み出された技術が、世界の脱炭素社会に貢献するのは、歴史に裏付けされた研究開発技術があってこそですね。私たちも身近なことを実践して、カーボンニュートラル実現に貢献したいですね。【平】カーボンニュートラルへの取り組みは、今、ご紹介したように新事業の創出にもつながっています。長崎の経済を支えてきた石炭火力発電や造船の技術の蓄積が世界の潮流に合った新しい分野に活かされ、長崎がカーボンニュートラルの先進地域になればと夢は膨らみます。
そのためにも、三菱重工の新事業の全国、全世界への展開が期待されます。また、太陽光エネルギーや、住民が分別した“燃やせるゴミ”など 地元で発生する“資源”を活用した「地産地消のサステナエナジー」への取り組みも大切です。そして、こうしたカーボンニュートラルへの取り組みは「環境と経済の好循環」に繋がっているように感じます。カーボンニュートラルについては、大学も研究を重ねていて今月23日(土)に長崎総合科学大学が、出島メッセ長崎で「21世紀の科学技術グリーン&Digital」と題した講演会を開催します。
興味ある方は是非ご参加いただければと思います。
参加方法は、長崎総合科学大学のホームページをご覧ください。

詳細は NEWS DIG でも!↓
https://newsdig.tbs.co.jp/articles/nb...

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