Скачать или смотреть 危険！膨らんだモバイルバッテリーの取り扱いは

9月25日、東京都内の5階建てのマンションで起きた火事で、10代から60代の男女8人がけがをしました。火元とみられる部屋の住人の女性は「モバイルバッテリーをスマホにつないで枕元に置き寝ていた」「音がして目を覚ましたらモバイルバッテリーから火があがっていた」と話しています。

　製品評価技術基盤機構「NITE」によると、モバイルバッテリーやスマートフォンなどに搭載されているリチウムイオン電池には、可燃性の電解液が含まれているため、充電のしすぎや衝撃によって火事につながるおそれがあるといいます。

　発火のリスクが高まるのは、直射日光が当たりやすい窓の近くや炎天下の車の中だということです。

　部屋の窓際に置いていたというモバイルバッテリー。夏の暑い時期に保管場所を誤ると、膨らんでしまうことがあります。

内原健文アナウンサー
「膨張したモバイルバッテリーで充電するのは危険です。そうした場合は使うのをやめて、こうした頑丈な鍋で保管しておくといいということです」

　2023年、熊本市でバッグの中のモバイルバッテリーから火が出たケースでは、所有者の女性が「気づいたら燃えていた」と話しています。

　熊本市消防局管内では、過去3年間でリチウムイオン電池が原因の火事は、2023年が4件、去年が7件、今年は8月末時点で3件ですが、疑わしいものも含めると10件近くにのぼり増加傾向にあるということです。
　
　異常を感じたら、すぐに充電や使用を中止し、各自治体の指示に従って、適切に処分する必要があります。

■処理方法は？
　家電量販店でモバイルバッテリーの回収を受け付けている場合もありますが、膨張しているものは、発火の危険があるとして対象外になっています。

熊本市廃棄物計画課長
「熊本市では、モバイルバッテリーについては特定品目ということで、月に2回収集をしています」

　発火のリスクを避けるため、ごみとして出す際の取扱いに注意が必要です。熊本市の場合はー

佐藤由季アナウンサー
「モバイルバッテリーを処分するときには、スプレー缶やライターなどの特定品目の収集日に、別の小さな透明の袋にいれて、ごみに出すことができます」

　このようにすれば、膨張しているモバイルバッテリーであっても、処分することができます。

　処分方法については、熊本市の公式LINEなどでも発信していますが、ルールが守られていないこともあるそうです。

　例えば、埋め立てごみの日に、モバイルバッテリーを出すケースやプラスチック製容器などの日にハンディーファンが紛れるケースなどです。

熊本市廃棄物計画課長
「埋め立てごみであったり、プラスチック製の容器包装で収集してしまうと、収集の際に収集車両の火災の原因になったり、その後の中間処理で、民間の処理施設で処理をする際に発火の恐れがありますので、分別をして出していただければと思っています」

　熊本市では、特定品目の収集は月2回。収集日までの膨張したモバイルバッテリーの保管方法については

熊本市廃棄物計画課長
「金属製の容器に入れていただいて、収集日まで自宅で保管していただければと思います」

　収集方法は、自治体ごとにルールが異なるため、それぞれ確認が必要です。