【うつ病】うつ病が10年以上治らない【精神科医が13分で説明】双極性障害|発達障害|生活習慣

Описание к видео 【うつ病】うつ病が10年以上治らない【精神科医が13分で説明】双極性障害|発達障害|生活習慣

0:00 (1)はじめに
0:17 (2)うつ病は長期化することもある
1:54 ①薬が合っていない
2:44 ②環境や生活習慣等の問題
6:14 ③双極性障害の可能性
8:38 ④背景の発達障害合併の可能性
11:57 (3)まとめ

うつ病は治療でよくなることがあるものの長期化する場合もあります。その場合、生活習慣の問題や双極性障害や発達障害など背景に隠れた原因がある場合もあり、その場合はその対策をします。

ご質問「うつ病が10年以上治らない」について、精神科医が13分で回答しています。
出演:春日雄一郎(精神科医、医療法人社団Heart Station理事長)

こころ診療所吉祥寺駅前 https://kokoro-kichijoji.com
府中こころ診療所 https://fuchu-kokoro.com
チャンネル登録お願いします    / こころ診療所チャンネル  

↓詳しい内容はこちらです。

【ご質問】うつ病が10年以上治らない

(1)はじめに

うつ病は、落ち込みなどの症状が続く脳の不調です。主な原因は脳内物質セロトニンの不足とされています。うつ病の症状は多岐にわたり、以下のような特徴があります:

- こころの症状:落ち込み、不安、意欲の低下、集中力の低下
- 体の症状:食欲低下、疲れやすさ、吐き気、めまいなどの神経症状
- 行動の変化:人を避ける、声が小さくなるなど

うつ病の主な治療法は次の3つです:

1. 休養:ストレスから離れて頭を休ませる
2. 薬物療法:主に抗うつ薬SSRIを使用し、必要に応じて睡眠薬などを併用
3. 精神療法:ストレスへの対処法の見直しを中心に行う

(2)うつ病は長期化することもある

うつ病が10年以上続く場合もあります。様々な治療法を試してもなかなか反応せず、不調が続くことがあります。その原因によって対策が変わってきますが、慢性化しやすい場合もあります。主な原因として以下の4つが考えられます。

①薬が合っていない

薬が合っていなくて効果が不十分な場合があります。この場合、薬を変更することで改善が見込める可能性があります。ただし、既に様々な薬を試している場合も少なくありません。

薬を変える場合の例:
- 抗うつ薬の種類を変更する
- 2種類の抗うつ薬を併用する
- 補助薬(アリピプラゾールなど)を併用する

②環境や生活習慣等の問題

慢性的なストレスがうつ病を悪化させる可能性があります。環境や生活習慣を背景として慢性的にストレスが溜まる場合、うつ病が発生しやすく、長期化もしやすくなります。

ストレスマネジメントが重要なポイントとなります。効果的かつやりやすいところから徐々に取り組んでいくことが大切です:

1. ストレス発散法の改善:自分に合った効率的な発散方法を見つける
2. 環境調整:必要に応じて転職などを検討する
3. 考え方の調整:自分を追い詰めない考え方を身につける
4. 対人関係の見直し:適切な自己主張(アサーション)を身につける
5. 体調管理:運動習慣化などで体力をつける
6. 生活リズムや生活習慣の改善:リスクを上げる習慣を減らし、ストレス対策を習慣化する

③双極性障害の可能性

うつ病の治療をしても不調が続く場合、双極性障害の可能性を考える必要があります。双極性障害は、うつとその逆の躁を周期的に繰り返す精神疾患です。

特に注意が必要なのは「双極性障害Ⅱ型」です。これは軽躁(軽い躁)とうつを繰り返すタイプで、躁症状が目立ちにくいため、診断や治療が遅れて不調が慢性化しやすい傾向があります。

双極Ⅱ型を考えるヒント:
- 抗うつ薬で「躁転」(一時的気分高揚)の既往がある
- 過去や経過中に軽躁があった(特に周期的)
- 双極性障害の家族歴がある

双極Ⅱ型の可能性が想定された場合、気分安定薬を併用して効果を確認します。効果があれば、慎重に抗うつ薬を減らし、双極性障害の治療に移行することがあります。

④背景の発達障害合併の可能性

うつ病治療をしても不調が続く場合、背景に発達障害を合併している可能性があります。発達障害による生きづらさが慢性的なストレスとなり、うつ病が慢性化してしまう場合があります。

代表的な発達障害:
- ADHD(注意欠如多動症):不注意、多動、衝動性が特徴
- ASD(自閉症スペクトラム):社会性の障害やこだわりが特徴

発達障害は「2次障害」として他の精神疾患を合併しやすく、これを「重ね着症候群」と呼びます。発達障害に他の精神疾患(うつ病など)が重なり合併した状態で、対応が困難になるため、早期発見と早期対策が重要です。

発達障害の可能性が高い場合、心理検査で客観的な視点も入れて診断につなげます。診断後は、うつ病と発達障害の双方の治療を行い、必要に応じてADHD治療薬の併用も検討します。

(3)まとめ

うつ病が長期間治らない場合、様々な原因が考えられます。代表的なものは次の4つです:

1. 薬が合っていない
2. 環境や生活習慣等の問題
3. 双極性障害の可能性
4. 背景の発達障害合併の可能性

すぐには理由の判明や症状の改善に至らない場合も多いですが、できることを試行錯誤しながら、可能な範囲で改善を目指していくことが大切です。

こころ診療所グループ(医療法人社団Heart Station)
府中こころ診療所(東京都府中市宮西町1-1-3三和ビル2階、☎042-319-7887)
こころ診療所吉祥寺駅前(東京都武蔵野市吉祥寺南町1-4-3ニューセンタービル6階、☎0422-26-5695)

#うつ病 #治らない  #双極性障害  #発達障害  #精神科医 

【監修者】
医療法人社団Heart Station 理事長 府中こころ診療所院長 春日雄一郎
精神科医(精神保健指定医、日本精神神経学会精神科専門医)
2005年東京大学医学部卒業、NCNP病院、永寿会恩方病院等を経て、2014年に府中こころ診療所を開設、その後医療法人化し理事長に就任、2021年8月に分院「こころ診療所吉祥寺駅前」を開業。メンタルクリニックの現場で、心療内科・精神科の臨床に取り組み続けている。

Комментарии

Информация по комментариям в разработке