今から備える「大量の災害ごみ」(静岡県)【わたしの防災】

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2019年10月、高潮によって多く床上浸水被害が起きた台風19号から1年余り。このとき焼津市では、この数十年で経験がない大量の災害廃棄物が出ました。自然災害で突然、大量発生する「災害ごみ」をいかに片づけるか、自治体で大きな問題となっています。

<和田啓記者>「ひざ下まで冠水しています。こちら交差点だと思われますが、一面、水浸しです」
 2019年10月、県内を襲った台風19号。焼津市では高潮と大雨が重なり、沿岸部の二つの地区が床上まで水に浸かりました。
「(Q、どこまで水がきたんですか?)ちょうど腰ぐらいまで…。片付けたんですけど冷蔵庫の中まで」
 水に浸かった大量の家具や家電などが「災害廃棄物=災害ごみ」となりました。焼津市は台風通過の翌日、災害ごみの仮置き場を作りました。
<焼津市廃棄物対策課 新村淳主査>「こちらのほうになります。当時は、入ったところに受付を作りまして、入ってきた車一台一台受付をして、何を持ってきたかチェックをしていました」
 仮置き場には、家具が約30トン、水に浸かった畳は約40トン。他にも、家電や稲わらなどを中心に山積みにされました。
<焼津市廃棄物対策課 新村主査>「すごい大変でしたね。ノウハウがなかったものですから、前日のうちから準備できるものはしていたんですけど、当日になってすごいバタバタとしながら作業をしたのを記憶しています」
 焼津市では、災害ごみの仮置き場を設けるような地震や水害は、少なくとも過去30年経験がありませんでした。しかし、今度また想定を超える台風などで大規模な浸水が発生したら…大量の災害ごみに対応できるのでしょうか。
<焼津市廃棄物対策課 新村主査>「この仮置き場だけでは足りなくなる気がします。もっと大きな面積が必要になるかなとは思っていまして、そういったところも候補を出しながら準備を進めていかないといけないなと考えております」
 2016年4月の熊本地震。2日のうちに最大震度7を2回観測。熊本県内で、家屋の倒壊などで311万トンの災害ごみが発生しました。
<熊本県産業資源循環協会 野原浩史さん>「最初、特に熊本地震の場合はパニック状態でしたので、仕分けだったりだとか行政を通じて分別して出してください、と最初の段階ではなかなかできなかったのが難しかった」
 被災直後、ごちゃまぜの廃棄物をイチから分別し直したため、処理に時間がかかりました。1人1人ができる限りゴミを分別することと、分別したゴミをしっかり分けるゴミ置き場の管理がカギになりました。熊本地震では熊本市のゴミ焼却炉も被害を受けるなど、それぞれの自治体だけでは処理しきれなくなっていました。
<熊本県産業資源循環協会 野原さん>「最初は、県内処理を考えていました。ただ、莫大の廃棄物でしたので、全国の方に応援をしていただきました」
 静岡県全域に被害が及ぶ南海トラフ巨大地震が発生したとしたら。県内の市や町で片づけられないゴミを、他の県に代わりに処理してもらう連携ができるかも重要になります。
<県廃棄物リサイクル課 若尾晃一専門主査>「静岡県は関東ブロックと中部ブロックの両方に所属していまして、日頃から訓練や情報伝達を行っていますので、広域な連携をとるように準備を日頃からしています」
 焼津市では2019年の浸水被害の後、市民に「災害ごみ」を意識してもらうようにしました。冊子には、ゴミを分別する大切さ、収集場所などは同報無線・ホームページで知らせることなどをまとめたほか、普段から不要なものを処分し、災害廃棄物をできるだけ出さない準備も呼び掛けています。災害ごみを正しく知り、行政と住民が足並みをそろえることが復旧復興を早めることになりそうです。

#オレンジ 10月27日放送

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