「雪が積もって…」車のトラブル相次ぐ　ピンチに“フル稼働”のJAF岐阜支部に密着 (24/01/24

10cm以上の積雪を観測した岐阜市。車のスリップや乗り上げなど、市内では雪による車のトラブルが相次ぎました。

　雪や寒さによる、予期せぬクルマのトラブル。そんなピンチに駆けつけてくれるのが、ロードサービスのJAFです。　

　岐阜市にあるJAF岐阜支部。24日の任務は、基地の雪かきからスタートです。

　雪の出動は初めてという新人隊員、杉田悠さん。

　この道、17年という“ベテラン隊員”の五藤文規さんに同行させてもらいました。

　「ここまで岐阜市内で積もるのは、もう何年ぶりくらい、久しぶりに降った感じ。まだノーマルタイヤの方もいたりするので、安全な所まで移動させるために準備して現場に向かいます」（JAF岐阜支部 五藤文規 班長）

縁石に乗り上げて動けない

　すると早速、救援要請です。

　五藤さんたちが向かったのは、基地から約6kmの地点。いつもなら10分ほどで行ける道のりも24日は、雪で混雑しているため到着までに50分かかりました。

　現場に到着すると、雪道でクルマが縁石に乗り上げて動けなくなっていました。

　依頼主によると、道路沿いのコンビニに入ろうとしたところ、縁石に乗り上げてしまったということです。

　「縁石の上に乗ってしまっているので、ジャッキで上げてタイヤの下に木を置いて高さを稼いで自走で出す。雪で縁石が見えないので、見えずに入って乗り上げることが多いです」（JAF岐阜支部 五藤文規 班長）

　作業を始めて約20分で、ようやく脱出。

　「よく縁石に乗り上げている車を見つけて『何をやっているんだ』と思っていたが、まさか自分がくるとは思わなかったので、JAFさんに本当に感謝です」（依頼主）

「坂道になると滑りやすく、スタッドレスタイヤでも滑ってしまう」

　無事に作業を終えた五藤さんたち。安心したのも束の間、すぐに次の救援要請が。そのまま向かいます。

　現場には、坂道の手前で止まったままの車が――

　依頼主によると、自宅の駐車場から車を出して坂道を上ろうとしたところ、スリップしてタイヤが雪に埋まってしまい、動けなくなってしまったということです。

　「坂道になると滑りやすいので、スタッドレスタイヤでも滑ってしまうことはある。自走では出られないということなので、ウインチワイヤを使って車を出す」（JAF岐阜支部 五藤文規 班長）

　新人隊員の杉田さんも、作業に奮闘します。実は、雪の対応は24日が初めてです。

「パニックになるのが一番だめだと」

　次々と起こる、雪が原因とみられるクルマのトラブル。

　五藤さんたちは急いで、また次の現場へと向かいます。こちらも、クルマが縁石に乗り上げていました。

　「朝出勤しようとして、雪で縁石が埋もれていたのを気がつかなくてガガッとなって止まって、車が『えっ？なんで』と思って」（依頼主）

　JAF岐阜支部では、24日午後4時までに県内で208件の救援要請があり、そのうちの118件が、「雪で縁石に乗り上げた」など雪関連の要請だったということです。

　「やっぱりパニックになるのが一番だめだと思いました。事故を起こさなかったのがよかったかなと思うようにしています」（依頼主）

25日以降も注意

　岐阜市内では25日以降も、雪が解けたあとの路面凍結などが心配されます。

　「こういう状況にならないと、実際には経験にならないので」（JAF岐阜支部 杉田悠 隊員）
　「きょうよりもあした、降った雪が圧雪になり夜になると凍るので、あすの朝は気をつけた方がいい」（JAF岐阜支部 五藤文規 班長）

　五藤さんたちにとって、緊張の日々は続きます。

（1月24日15：40～放送 メ～テレ『ドデスカ！＋』より）