原始仏教【インド哲学解説】

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動画の書き起こし版です。

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これまでの動画で解説した通り
紀元前5世紀ごろ、4つのヴェーダが完成したことによって
古代インドで行われていた祭式は、バラモン教として結実しました。
これが実質カースト制度の成立でもあります。

そうして、バラモンの宗教的権威が国を支配する時代が続くのですが
そんな中、バラモン教とは思想を異にする自由思想家【沙門】が現れます。

その中にはジャイナ教の始祖であるマハーヴィーラ、
アージヴィカ教の始祖であるマッカリ・ゴーサーラなどがいました。

そして釈迦も沙門の一人に数えられます。

彼は35歳で悟りを開き、その思想を限られた弟子だけに説法します。
その集団が最初期の仏教集団です。

ここから幾度もの分派などを繰り返すことで、
現在の仏教が形作られていくのです。

今回はあくまでも哲学的見地から見た思想解説なので
釈迦が修行仲間である五比丘に語ったとされる
『中道』『四諦』『八正道』などについてのみ触れさせていただきます。

詳しい内容はいずれ仏教史の解説をするときに譲りたいと思いますので
ご了承いただけると幸いです。

まずは【中道】


釈迦はジャイナ教などで行われる苦行を否定したと言います。
その根底にあるのが中道です。

五比丘への説法では『出家したものは二つの極端に近づいてはならない』と主張します。

一つ目の極端は愛慾快楽。
これらは著しく下劣で低俗なものであるため、近づかない方が良いとされます。

もう一つは苦行。

中道を説明する際に、よく当時の苦行の形式的な流行が例に挙げられます

元々、悟りを目指して行われていたはずの苦行は、
いつの間にか苦行のための苦行になってしまっていた。

悟りに近づけば、苦しいことを苦しいと感じないはずだから
苦行に耐えられることこそ、悟りに近づいている証明だ。
そのような苦行の形骸化が起こっていたと表現されます。


そういった例え話とともに、苦行が馬鹿にされることが多いのですが
ジャイナ教のように、世界をロジカルに解釈した結果、
必然的な行為として現れたのが本来の苦行であると補足をしておきます。


しかし、当時そのようなムーブメントがあったのは確からしく、
釈迦もその流れに乗じて、29歳からの6年間、厳しい苦行を行いました。

その上で「苦行では悟りに至らない」と考え、苦行から離れます。
このとき、修行仲間の五比丘は釈迦を脱落者だと見做し
一旦は離れていったと言います。

その後、菩提樹の下で悟りを開くわけですが、
このときの経験が【中道】という思想に繋がっています。

次に【四諦】

これは、原始仏教における4つの基本的な真理です。

一つ目が【苦諦】
この世の中は一切が苦であるという真理です。

仏教用語に【三法印】というものがあります。

現象するものは、すべて生成消滅し、永遠不変ではないことを説く【諸行無常】
全てのものが諸行無常なのだから、あらゆる所有物や感情はいずれ消滅してしまう。
よってこの世の中のあらゆるものが苦しみ以外の何ものでもないということを説く【一切皆苦】
そして、全ての物事は『自分(自己)』ではないと説いた【諸法無我】

インド哲学において『生は苦である』という思想は一般的でしたが
釈迦も同じように考えていたようです。


四諦の二つ目が【集諦】
『苦』を引き起こす原因は執着や煩悩であるという真理のことですね。

次に【滅諦】
『苦』の原因である執着や煩悩を止滅することにより、悟りに至るという真理です。

最後が【道諦】
悟りを開くための正しい方法論のことです。

釈迦の思想において特筆すべきはやはり【縁起説】だと思います。

彼は、物事には必ず原因と結果の関係が成り立つと考えました。
親がいないと子が生まれないのと同様に、
原因がないと結果が生まれることはない。

ということはこの世の中を構成している『苦』にも必ず原因があるはずで
その原因を排除することができれば『苦がない状態』にたどり着けるのではないか?

概念的な『苦』というものに対し、物理的なロジックで立ち向かった
釈迦らしい思想だと思います。


【四諦】はまさにそのロジックを言語化したものだと言えるでしょう。
そして、道諦において悟りを開くための道とされたのが【八正道】です。
つまり八正道とは悟りに至るためのノウハウなのですね。

それは、このように表現されます。

真理(縁起や四諦)を正しく認識し、
それをもとに正しく考え行動し
嘘を含めた無駄な言葉を使わず
正しい生き方に反した行為を行わず
正しい仕事をし
さらに正しく生きられるように精進し
自分の内面と向き合い
サマーディを完成させること。


これらを真に達成できたときに悟りに至るとしたのです。


【三転十二形相】という仏教用語があります。
三転とは示転・勧転・証転の3つの段階のことで
まずは四諦や八正道を『知って』実践する段階。
次に四諦や八正道を『理解して』実践する段階。
最後にこれらを『体得して』実践する段階。

八正道をステージごとに3回繰り返すことから
三転十二形相と表現します。


このようにして釈迦は悟りへのプロセスをロジカルに説明しました。


とはいえ、彼は悟ったとき
「この感覚は他人に伝えても言葉では伝え切れないだろう」
と思ったとされています。

つまり、今回説明したロジックはある意味全て後付けの方便であり
あくまでもこれらのプロセスの中で『自分で気づく』ことが重要なのでしょう。


また、釈迦はこのようなプロセスを説明するために
『世界の生成について』『神の存在』『死後の世界』と言った
形而上学的な問いについては徹底的に語りませんでした。

これを【無記】と表現し、
原始仏教の特徴ともされています。
(どうやら輪廻についてはある程度肯定的だったとされています。)

その一部分を取ってみても、インド思想の中で
釈迦が異質な存在であったことは間違いありません。


このような思想から、釈迦は自身が神格化されることを危惧しました。
その思いとは裏腹に釈迦の死後、彼は神格化され、
一つの哲学であった思想は、宗教として分派発展していくのです。

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