【知ってた?】「年金手帳」廃止…でも厚労省は「捨てないで」? マイナンバーと進むひも付け【

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6日は「年金手帳」の廃止についてお伝えします。

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実は、2022年4月に「年金手帳」はすでに廃止されていますが、知らかなった人も多いと思います。そこで6日、街でも聞いてみました。

70代
「知らなかった。そうなんですか」

50代
「『え!』って感じです。それがどうなるのかっていうのは、どこで調べられるんですかね?」

70代
「考えたことなかった」
「廃止になったら捨ててもいいんじゃないか」

60代
「廃止になったの? なんか連絡が来たかしら」

60代
「私のようにしまったまんまって人間にとっては、どういう風に変わっていくのか」

知らなかった人も多かったですが、こちらのポイントを中心に詳しくお伝えします。

◇なぜ、年金手帳は廃止になった?
◇今ある手帳はいらない?

■「大切に保管を」書いてあったのに…

まずは、多くのみなさんがまだ持っているであろう年金手帳についてです。これまでは満20歳になると、初めて年金制度に加入する人に交付されていました。

中を開くと「基礎年金番号」「氏名」「生年月日」などが書いてあって、「注意事項」として「将来、年金を受けるために必要となりますので、大切に保管してください」とも書いてあります。

この年金手帳が去年、廃止されましたが、廃止になった理由の1つが「マイナンバーカード」です。年金手帳で確認していた「基礎年金番号」と「マイナンバー」のひも付けが進んだため、年金手帳の必要性が薄れました。

また、ひも付けが済んだ人は引っ越したときの「住所変更」や結婚したときなどの「氏名変更」が原則として必要なくなりました。ちょっと便利になったんです。そのため、年金手帳を廃止にして、現在、新たに年金に加入した人には「基礎年金番号通知書」が送られてくるようになっています。

みなさんの基礎年金番号とマイナンバーの「ひも付け」は、日本年金機構が順次行っている最中です。

「マイナンバーカード」をお持ちの人は、「マイナポータル」で自分の「マイナンバーカード」と「基礎年金番号」がひも付けされているかどうかを確認できます。

「マイナンバーカード」を持っていない人は、「ねんきんネット」や近くの「年金事務所」で確認することができるそうです。

■受給の手続きで必要になる可能性?

ただ、ここでもう一つ、「今ある手帳はもういらないのか」という疑問がわいてきます。

6日に厚生労働省に聞いたところ、「これからも年金手帳は捨てないで持っておいてほしい」という回答でした。

その理由としては、「まだマイナンバーとのひも付けは順次進めているところで、完全には終わっていない。そのため『受給』のときの手続きに必要になる可能性がある」ということです。

さらに個人情報もいろいろ載っているので、安易に捨てるのはやめた方がいいということです。「持っていても別に損はない」ということです。

もし、“手帳を無くしてしまった”、“すでに捨ててしまった”、“どこにあるのかわからない”という場合は、年金手帳の再発行はできないですが、手帳に代わる「基礎年金番号通知書」が発行できるので、年金事務所で手続きしてください。

■老後の資金どうやって準備? “今っぽい”やり方も

最後にこんなデータも紹介します。

以前、「老後資金が約2000万円不足する」という金融庁の報告書が話題になりましたが、実際にどのくらい不足しているのでしょうか。

去年の総務省の家計調査では、「65歳以上」で「夫婦のみ」「どちらも無職」という世帯の平均的な毎月の「赤字額」が出ていて、毎月「2万2270円」の赤字となっていることがわかっています。年金があってもこれだけの額が不足しているということです。

では、みなさんは赤字を補うために老後の資金をどうやって準備しているのでしょうか。

今年3月にインターネットで集計されたある調査によると、1位はやはり「預貯金」という人が圧倒的に多かったです。2位に入ったのが「つみたてNISA」でした。このあたりは、今っぽいと言えるかもしれません。そして3位が「個人年金保険」、4位「株式投資」、5位「投資信託」、6位「iDeCo」と続いていて、みなさんさまざまな方法で老後の備えをしていました。(※今年3月 20代~60代以上の男女180人に調査「終活瓦版」より)

   ◇

現役世代の人は普段あまり意識することの少ない年金手帳や基礎年金番号だと思いますが、これを機会にみなさんも一度、確認してみるといいかもしれません。
(2023年9月6日放送「news every.」より)

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