【朗読】山本周五郎　富と名誉を求めた結婚と噂されるのは城下一の才色とうたわれた千鶴、だがその地位は安泰ではなかった・・・

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山本周五郎の短編小説「驕れる千鶴」　初出：昭和14年7月「キング」
各章は下記からご視聴いただけます。
00:00 プロローグ
01:13 第1章
09:05 第2章
16:35 第3章
24:50 第4章
32:15 第5章
40:45 第6章
47:46 第7章
56:45 第8章
山本周五郎氏の作品で、年齢の離れた男女の恋愛というものが、いくつか思い浮かびます。今回の作品は美貌と才気あふれる若き千鶴が親子ほど年の離れた57歳の国家老の妻になる。富と名誉を求めた打算の結婚と周囲が思っていたのに、実は「心からお慕い申して・・」と、若い女性が熟年の男性を真に愛するという話。
また、この十数年のちに、周五郎氏は「樅ノ木は残った」を執筆されますが、その中の原田甲斐と宇乃の関係も同じく年が離れていながら、ひたすら宇乃が年配の甲斐を慕う、また甲斐の心にも宇乃の存在が深く刻まれているというものです。
さらにもう一作品をあげると、「晩秋」（初出：昭和20年12月）です。若き都留が父の敵とねらっている元家老の進藤主計の世話をしているうちに、心が通じ合ってくるという話。
短編と長編、また周五郎氏の執筆された年齢などにより、異なる趣もありますが、一脈相通じたテーマの作品群です。
#山本周五郎 #朗読 #驕れる千鶴

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