勇敢な犬ぞりのイヌの物語 in アラスカ

動物が人間を救うというお話はお好きですか？それなら、今回ご紹介する話を気に入って頂けるはずです。1924年の秋、アラスカの港街のノームの唯一の医師であるカーチス・ウェルチが警鐘を鳴らしました。「ジフテリア菌の薬が足りない」・・・。これは、当時一般的であったかなり危険かつ伝染しやすい病気です。ウェルチ医師は追加の薬を注文し、冬になる前に届くよう祈っていました。そうでなければ、この街は8カ月に渡って都市封鎖に入るためです。しかし、薬を乗せた船は冬までに到着せず、街は春まで待つことを余儀なくされました。

ノームではジフテリア菌が流行する気配はまだありませんが、ウェルチ医師は不安で仕方ありません。12月、のどの痛みを訴えた子ども数人を診察します。ジフテリア菌の可能性を否定しましたが、毎日疑念は膨らんでいきました。ついに1925年1月、やはりその疑念は正しかったことが発覚します。正式にジフテリア菌患者の第1号の診断を下しました。ノームには2,000名ほどが暮らしていますが、近くのエリアにはさらに10,000名が生活をしています。この全員がジフテリア菌に侵されてしまうリスクにさらされました。国中で100万以上の薬が集められ、アラスカに送られます。しかし、問題はノームまで送り届けることです・・・

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