JR東海315系C1編成～C4編成シン　2021年11月～2023年12月

2020年元日、315系電車の導入が発表される。その後、2021年元日に315系の正式デザインが解禁される。
老朽化した211系電車を置き換えるのと中央西線の普通列車と快速列車を全列車8両編成に統一するためこの315系が登場し、将来のホームドア設置に対応した。
車体は日車ブロック工法のステンレスでできており、315系電車はN-QUALISの第1号である。先頭部分は普通鋼でできており、塗装が施されている。
20ｍ級3扉の通勤型車両である。車体カラーリングはホームドア設置に対応するため、側面窓周りにオレンジ色の帯を配した。
冷房装置は1両に2基搭載で、温度調整はAIで制御される。
315系0番台は8両固定編成で増解決をしないことから、先頭部分の電気連結器と幌が省略された。
TMMTTMMTユニットで、シングルアーム型パンタグラフはM車にある。
制御装置はSIC素子のVVVFインバータを使用している他、2022年夏ごろから非常時バッテリー走行装置を順次導入している。
最高時速は130㎞(2024年3月ダイヤ改正以降)で、全席ロングシートの通勤電車ではJR最速となる。
台車はHC85形と共通のものを使用している。
車内はE235系山手線と共通のオールロングシートで、普通席のモケットは青、優先席のモケットはオレンジ色になっている。各車両に車いすスペースが確保されている。
吊り革は旧来の丸形のものを採用している。ドアチャイムの音色がキハ25形と比べて、若干低くなった。
車内案内表示機はJR東海の通勤電車で初めてLCDのものを各ドア上に付いており、利便性が向上したほか、赤く点滅するドアランプが付いている。車内に防犯カメラが設置され、2021年10月31日の京王電車放火事件をきっかけに義務付けられた。
乗務員室と客室の仕切りのガラスが中央2枚のみで助手席後ろが壁となり機械室になっている。2枚あるガラス両方に遮光幕があるため前面展望ができない場合が多い。
客室の窓ガラスはUVカットガラスを使用しており、カーテンが省略された。
号車表記が383系しなのと逆転しており、中津川寄り先頭車が8号車、名古屋寄り先頭車(中央西線基準)が1号車になっている。トイレは1号車である名古屋寄り先頭車(中央西線基準)に付けられた。2号車は弱冷房車になっている。
前面の種別行先表示機は助手席側が種別、運転席側が行先になっている。
側面の種別行先表示機はフルカラーLEDのものを使用しているが、JR東日本E233系と同一の次の停車駅を表示するタイプになったことで、誤乗防止に対応した。
前照灯はLEDのものを使用している。
車内照明も全てLEDのものを使用しているため、211系と比較して消費電力が大幅に削減された。
315系は2021年11月から12月にC1編成～C4編成が落成し、2022年3月5日、遂に営業運転を開始した。
2024年度現在、315系1編成～C4編成の8両編成4本は神領車両区に在籍しており、中央西線名古屋駅～中津川駅間の普通列車と快速列車と区間快速で活躍している。

0:00　C1編成
0:53　C2編成
1:45　C3編成
2:36　C4編成