終電乗ったのに…最果て絶望駅 極寒の高尾「情けない敗者」 スタッフにおねだりも【羽鳥慎一モーニングショー】(2024年12月23日)

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 忘年会のピークを迎え、帰りの電車で寝過ごしてしまうという人も多く見られました。最終電車で終着駅まで乗り過ごしてしまって行き場を失った人も見られました。

■猛烈ダッシュ 「渋谷陸上」開幕!?

 忘年会ピークの夜、多くの人でにぎわった東京・渋谷。渋谷駅周辺では今年10月から路上飲酒が通年禁止になりました。

 しかし街には路上飲みをする人が続出。午前0時を過ぎると、駅に猛スピードで駆けこむ“終電ダッシュ”。そして無情にも駅のシャッターが閉まります。

 その直後、フラフラと女性がシャッターのほうに近づいていきます。

終電を逃した女性
「飲んでて、忘年会で、きょう」
「(Q.終電乗りたかった?)乗りたかった。あとちょっと間に合わなかったですね」

■「絶望の駅」 寒空で“寝過ごしの絆” 

 しかし、終電に間に合ったとしても自宅までたどり着けない人がいました。

寝過ごした人
「寝過ごしてしまったといったかたちで。ちょっと浮かれてしまった部分もあるかもしれません」

 渋谷から北へ43駅。電車でおよそ1時間半の場所にある“最果ての駅”埼玉県・南栗橋駅。午前0時過ぎ、手元の温度計は2.5℃を指しています。周辺に深夜営業の店や宿泊施設はありません。

タクシー運転手
「(Q.何もまわりに(ない)?)まるっきりないですね。全くっていうほどないです。絶望の駅っていうか」

 下りの最終電車が到着した午前1時ごろ。駅の外には行き場を失った人たちがいました。タクシーも、なかなかつかまりません。

寝過ごした5人組
「(Q.きょうは乗り過ごしてこられた?)そうです」
「完全に電車の中で寝ちゃってもう。やばい」

 話を聞くと、談笑していた5人は全員が寝過ごしてしまい、この日が初対面。自宅の最寄り駅を聞いてみると…。

寝過ごした5人組
「東浦和」
「越谷」
「越谷」
「杉戸高野台、一番近い」
「僕は船橋です」

 一番遠い男性は、飲み会のあった神保町から千葉県の南船橋駅へ行くはずが、寝過ごして乗り換えられず、南栗橋まで来てしまったといいます。

寝過ごした5人組
「マジで初めて来たけどなんですか、ここ」
「自分も初めて来ました」
「意味わかんないんですけど」

 30分以上タクシーを待っていると、そこへ…。

寝過ごした5人組
「あ!タクシー来た!」
「来た!」
「方面的には4人くらいまでだったら、助手席含めて乗れる」
「越谷・東浦和。船橋ももしかしたら越谷まで行けば」
「じゃあもう4人で近づきます?」

 行き先を確認して相乗り。家路へと向かいました。しかし、タクシーに乗れるのは4人まで。残されてしまった男性は…。

寝過ごした人
「大丈夫っす。平気っす。もう慣れてます」

 そう言いながらも、後ろに並んでいた男性と…。

男性
「どっちまで行きます?」

寝過ごした人
「春日部ですよね?」

男性
「春日部。そしたら、その帰りにそのまま家行っちゃうから」

寝過ごした人
「(Q.お二人で?)行っちゃいます!」

 寝過ごした先で生まれた絆。2人で相乗りして帰っていきました。

■スタッフにおねだり「送って下さいよ」

 大きく溜息をつく男性。

寝過ごした男性
「え~1万円以上かかりますよこっから」

 忘年会の帰り、せんげん台駅で降りるはずが、9駅先の南栗橋駅まで来てしまったと言います。

寝過ごした男性
「あの人送ってくれますかね?」

 取材中のスタッフに送ってほしいとお願いする男性。

寝過ごした男性
「送って下さいよ~。送って下さい!え~どうしましょう、送って下さいよ~。タクシー…え?車で来てないですか?」

スタッフ
「車で来てないですよ」

寝過ごした男性
「車でこいよぉ~冗談じゃないよ~。冗談って、自分が悪いんですけどね…」

 結局、男性はタクシーを待つことに。およそ30分後、無事家路につくことができました。

■目覚めたら高尾 「マジでどこやねん」

 21日、厳しい冷え込みとなった東京・八王子にある「高尾駅」。新宿から西へ21駅、およそ1時間かかります。

 上りの最終電車が出発。しばらくすると駅周辺には行き場をなくし、さまよう人の姿が見られました。

寝過ごした人
「都内で飲んで、寝過ごしてって感じですかね。さすがに高尾からだとタクシーってわけにも行かないので、結構金額行っちゃうから」

 都心に住んでいるという男性。高尾駅からタクシーを利用すると2万~3万円ほどかかります。帰宅するためだとしても痛すぎる出費です。

寝過ごした人
「始発まで待つしかないですね」

 一方、タクシー乗り場には長い行列ができています。

寝過ごした人
「タクシー呼んで乗りたいんですけど並んでるんで」
「ここしかないんですか?ここ。あんなに…」

 タクシー待ちの行列にあぜん。八王子駅で降りるはずが寝過ごしてしまったといいます。

寝過ごした人
「目覚めたら高尾でした」
「もう、マジでどこやねんって感じ」
「見たことない駅でした」
「どこやねんほんま」
「歩いて帰りますね。頑張って」
「(Q.どのくらいかかる?)1時間くらいかかるんちゃう?頑張ります」

 そういうとタクシーに並ぶのをあきらめ、歩いて帰っていきました。

寝過ごした人
「情けない。敗者だ…」

■あと2駅で…深夜1時「ここドコ!?」

 東京駅からおよそ1時間。70キロ以上離れた神奈川県国府津駅。最終電車が遅れて到着。声をかける乗客もいますが、まだ眠ったままの男性。電車の中で転んでしまいました。

構内アナウンス
「本日の当駅からの電車の運転はすべて終了いたしました」

 終電が終わり、駅のシャッターが閉まります。駅前に座り込んだ男性。

寝過ごした男性
「(Q.どこから来られた?)えっとね…僕はどこだっけ?北上尾。忘年会をやって、がっつり酔っ払っちゃって。もう、いい調子で日本酒4、5合かな」

 埼玉県の北上尾駅から神奈川県の国府津駅までは、およそ2時間。平塚で降りるはずでしたが…。

寝過ごした男性
「(Q.気づいたら国府津に?)『次は平塚』っていう言葉の後に寝ちゃったみたいですね」
「(Q.もう何度か?)3回くらいあるかな」

 こちらの男性は…。

寝過ごした男性
「(Q.きょうはどこに行ってたんですか?)横浜で、高校の知り合いと同窓会してました」

 6年振りに開催されたという同窓会に参加した男性。その後、辻堂で2次会。

寝過ごした男性
「辻堂で先輩とお別れして電車乗ったまでは覚えてます」

 辻堂から自宅のある平塚までわずか2駅。しかし…。

寝過ごした男性
「座って・寝て・起きたらココみたいな。ドコ?みたいな」

 寝過ごしてもどこか楽しげな男性。そのワケは?

寝過ごした男性
「まあ楽しく飲んだ日の寝過ごしなんで、楽しい中のハプニングなんで」

 家族に迎えにくるよう電話をしてから、およそ1時間。ようやく、迎えの車が到着。

寝過ごした男性
「(Q.気を付けてお帰りください)ありがとうございまーす。失礼しまーす」

■起きない男性、友人はペットボトルの水を…

 終電が過ぎ去った渋谷では、大騒ぎしながら路上飲みする人たちがいました。

 泥酔して動けなくなった人が救急車で搬送される場面もありました。時刻は午前2時半、タクシー待ちの人たちは100人を超える行列に。到着するタクシーの数では間に合いません。

 夜がふけると増えてくるのが路上寝。交番の脇で眠り込んでしまった男性。その横はシャッターが閉まった駅の入り口。何とかここまでたどり着きましたが、力尽きたようです。

カメラマン
「あれは人ですね」

 まるで土下座をしているような状態で寝ていましたが、ふらつきながらも、駅の方向へと向かっていきました。

番組スタッフ
「寒いからでしょうか、体操座りのような形で丸くなって寝てしまっているようですね。倒れてしまいました。お兄さん、お兄さん、大丈夫?」

 スタッフが声をかけていると…。

友人
「ああ、連れです、連れです」

スタッフ
「ああ、ごめんなさい申し訳ないです」

友人
「いえ全然、ありがとうございます」

 駆け付けた友人が取り出したのはペットボトル。頭から水をかけるという少々手荒い起こし方ですが、なんとか起き上がったようです。

■段差でゴツン 激突した車は

 タクシーを捕まえようと車道に出る人もいる中、取材班が遭遇したのは、渋谷を徘徊(はいかい)する紳士。車道に足を放り出し手を挙げる男性。タクシーはつかまらず、千鳥足でどこかへ行きます。

 30分後の午前1時半ごろ、今度は駅近くでしゃがんでいる男性を発見。地下鉄の入り口に腰掛け、ウトウト。声を掛けると…。

男性
「(Q.帰れます?)はーい」
「(Q.気をつけて帰ってください)ありがとうございまーす」
「(Q.フラフラです、大丈夫ですか?)はーい」

 午前2時すぎ。男性はまだタクシーを探していました。電話をしながら駅前へ。すると次の瞬間、段差を踏み外し転倒。段差を踏み外し、止まっていた車に激突。

 電話をしながら車道をフラフラと歩きますが、なんとぶつかったのは自分が手配した車。

 男性は渋谷を1時間以上さまよい、ようやく車に乗り込み去っていきました。

(「羽鳥慎一 モーニングショー」2024年12月23日放送分より)
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp

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