William Byrd.: CLVIII. Callino Custurame　William Byrd: 第158番 カリーノ・カストゥラメ

William Byrd.: CLVIII. Callino Custurame
(from “The Fitzwilliam Virginal Book”)
William Byrd: 第158番 カリーノ・カストゥラメ
（フィッツウィリアム・ヴァージナル・ブックより)
　
このチャンネルでお馴染みのフィッツウィリアム・ヴァージナル・ブックの曲です。イギリス・テューダー朝時代、グリーンスリーブスとともに当時流行していたこのカリーノ・カストゥラメをもとに、鍵盤用の変奏曲にバードが編曲したものです。

この曲はシェークスピアのヘンリー五世の第4幕第4場に出てきますのでご存じの方も多いと思います。この曲の元々はアイルランドの古い歌らしいのですが詳しいことはわかっていません。素朴で美しいメロディですね。

ウィリアム・バードはイギリス音楽の父と評される大作曲家です。当然、彼の曲もフィッツウィリアム・ヴァージナル・ブック(以下 FVB)に多く掲載されています。この曲は親しみやすい旋律とその美しさから比較的演奏頻度の高い曲となっています。

FVBに掲載されているこの曲は四分の十二拍子ですが譜読みのしにくさから四分の六拍子の楽譜も多いようです。全音から出版されている初期イギリス鍵盤音楽選集でも四分の六拍子に変更されて掲載されていることから、この動画の楽譜もそれに倣いました。

演奏についてですが、この曲では大きな曲想の変化はありません、しかし単調にならないようにしなければいけません。ｐかmｐで開始し、変奏5でfになるように全体を緩やかな山になるようにしたほうがいいでしょう。テンポは速くならないように、ゆったりを心がけましょう。右手の旋律を歌うように心がけましょう。

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