海王丸二世 21世紀の海へ (1990年)

Описание к видео 海王丸二世 21世紀の海へ (1990年)

企画・制作 (財)練習船教育後援会、(財)日本船舶振興会
協力 運輸省航海訓練所、住友重機械工業株式会社
【概要説明】
海王丸二世の誕生は、日本丸二世から遅れること5年。建造を求める署名が全国各地から110万を超えて寄せられた。多くの国民と関係者の願いが叶って同船の建造が決定された。しかし、従来の練習船建造とは異なる。建造の主体を(財)練習船教育後援会(現、(公財)海技教育財団)とする新たな建造方式。国の補助金、日本船舶振興会の補助金及び関係団体や一般国民からの寄付金、これに銀行借入金を資金として発注し、竣工後は航海訓練所が借入れてリース料を支払い、これにより銀行借入金を返済する。
船員育成のための教育訓練と併行して、一般青少年等を対象とする海洋教室や体験航海のために活用することが上記建造方式と一体となった全く新たな試み。
体験航海のために乗船する研修生の安全に重きを置いて、旅客船として建造された(就航後、時を経て特殊目的船に資格変更されている。)。暴露甲板のハンドレールの横棒の数は、日本丸よりも1本多い。実習生居住区域の階段傾斜は、乗組員居住区と比較して緩やか。バーキールを大型化し、それに付随する船底外販を増厚する一方、全てのヤードに高張力鋼を用いて減厚することにより、重心位置が高まること抑える対策が講じられた。これらは、旅客船として求められる構造設備上、日本丸二世と比較したときの違いの一部。
目的意識をもって船員教育機関に入学し、厳しい訓練に取り組む実習生と、体験のために乗船する研修生。当初、両者の軋轢も懸念されたが、互いに賢く理解しあって船内生活を過ごしている。
進水は元号が昭和から平成に変わった3月7日。当初予定した皇太子・同妃両殿下(現、上皇ご夫妻)の行啓を仰ぐことは、昭和天皇の崩御(昭和64年1月7日)により叶わなかったが、9月、晴海埠頭での竣工披露に皇太子殿下(現、天皇陛下。)の行啓を仰いだ。
就航後、最初の遠洋航海。瞬間帆走速力20ノット超を記録する等、我が国造船技術を結集して建造した日本丸二世の実績を踏襲したうえ新たにフェザーリングプロペラを導入した海王丸二世の性能が遺憾なく発揮された。大きく傾いて疾走するある時化の日の早朝、暴露甲板に出てきた研修生が滑って転んで流され、半身がハンドレールから飛び出したときの記憶が今でも蘇ってくる。
映像は、建造に至る経緯等の詳細には触れず、海王丸二世建造の過程や構造設備の概要、就航後の船内生活、国内航海や遠洋航海での訓練の状況を淡々と紹介している。
静かに次のように訴えているようだ。時代が変わり、技術が進展しても、青少年の特質を発揮させ、彼らに独立・果断の修練を課する場を供するのが帆船であり、船員養成にとって欠かせない。

<注> 上記解説は岡野良成氏の投稿。
彼は、日本丸二世竣工時の報道対応から始まって、海王丸二世に係る署名運動、海王丸の浦賀での建造の監督、就航後初代の一等航海士と航海訓練所40年の後半約半分は、海王丸に関わって過ごした人物。(39分50秒 船上・成人式の場面でにこやかに登場)

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