SG Bass VS SG Bass

1本は標準仕様のSG STANDARD BASSを基に、フロントピックアップをリワインドしたモディファイ物です。

ビンテージギブソンのEB-0,EB-3に搭載されているフロントピックアップの数値を計測した所、抵抗値は27Ω(※個体差はありますので、あくまで計測した個体の数値とお考え下さい)。一方現行モデルのSG BASSのフロントピックアップを計測すると、抵抗値は9Ωとフェンダーのプレべ程度の数値しかございません。そこで、抵抗値をEB-0,EB-3に近づけるべくリワインドのモディファイを行いました。結果的には抵抗値を17Ωまで上げる事が出来ました。数値で言うとフェンダーのテレキャスターベース後期型のフロントピックアップに近い数値になります。

現行モデルと比較致しますと、低音の重厚感が飛躍的に向上しサウンドがビンテージ寄りになりました。その恩恵によりサウンドの重心がボトム方向に移行しております。現行モデルはフロントピックアップの低音が抑えられ、サウンドの輪郭をキープした太く発音の良さが魅力でしたが、ビンテージギブソンをイメージしますと、低音が物足りなかったのは事実かと思います。このモディファイ物はビンテージギブソン同等まで抵抗値を稼ぐ事は出来ませんでしたが、結果的にはサウンドの輪郭をキープしつつギブソンらしい重厚な低音域を手に入れた、現行モデルとビンテージの丁度中間のモデルと言った印象です。

//ライン録音使用機材//
インターフェース : YAMAHA AGO6

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