日本の基礎研究の危機 このままではもうノーベル賞はとれない!? | ガリレオX第323回

2024年放送作品

　日本の基礎科学研究の力が現在、減退していると言われている。原因は、投入される研究資金の減少、行き過ぎた成果主義、若手研究者の不安定な研究環境など複合的なものだ。基礎研究は、何か具体的にすぐ役立つ研究というよりも、自然界に起きるあらゆる現象の基礎となっている法則を解き明かし、人類の叡智に貢献するものだ。それゆえに試行錯誤も多く、数年間の実験の失敗もざらだという。そんな中、生命科学の基礎研究における挑戦的なテーマに取り組む若手研究者に「自由度の高い長期支援」をする基礎研究支援プログラムがある。それはサントリー生命科学財団が立ち上げた「サントリーSunRiSE」というプロジェクトだ。番組では、その採択研究に選ばれた１０名の中の３名に取材し、研究者ひとりひとりの知的好奇心が、どのような研究テーマへと結実しているのか、そして基礎研究の現場にどんな危機意識をもっているのか、座談会形式で話を聞いた。ノーベル賞を生み出す土台ともなる基礎研究の「望ましい未来」を考える。

主な取材先
近藤滋さん（大阪大学大学院）
後藤彩子さん（甲南大学）
豊田正嗣さん（埼玉大学大学院）
田尻怜子さん（千葉大学大学院）
内田雅昭さん（サントリー生命科学財団）

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