【皇室 a Moment】「天皇皇后両陛下イギリス訪問」を振り返って~英語“初”スピーチで“笑い”も 留学中の“3枚の写真”秘話 令和流の“未来志向”とは

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6月22日からイギリスを訪問された天皇皇后両陛下。国賓訪問で初となった“英語スピーチ”には笑いも起き、両陛下は友好親善を深められました。今回の訪問からのぞく両陛下の“未来志向”の思いを、"秘蔵写真"も交え、日本テレビ・井上茂男客員解説員と振り返ります。

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■天皇陛下 “思い出のネクタイ”で皇后さまと一緒にオックスフォードへ

――こちらは、天皇皇后両陛下がオックスフォード大学を訪問された時ですね。

滞在最終日の6月28日、天皇皇后両陛下がオックスフォード大学を訪ね、皇后さまの「名誉法学博士号」の授与式に、おそろいの黒い帽子、赤いガウンで向かわれるシーンです。

陛下はオックスフォード大学のマートン・コレッジ、皇后さまは外務省時代にベイリオル・コレッジで学ばれました。名誉学位は、研究やイギリスとの友好に尽くした王族や元首らに贈られてきました。

――皇后さまの授与式ですが、陛下も同じガウンをまとって参列されていますね。

おそろいでステキなシーンです。注目は、天皇陛下の「紺色のネクタイ」です。

よく見ると、オックスフォード大学の紋章がちりばめられています。宮内庁によれば、陛下が40年前、留学中に求められたネクタイだそうです。ずっと大事にされてきたことにまず驚きますが、その思い出のネクタイを結んで母校を訪ねられたところに、青春の2年間を過ごした感謝、特別な思いを感じます。

こちらはご結婚2年前の1991年、陛下がオックスフォード大学を再び訪れ、「名誉法学博士号」の授与式に臨まれた時の様子です。私もこの場で取材していましたが、陛下が実にうれしそうで、私たちの取材に「非常に大きな励み」と話されていたことを覚えています。

そして、こちらが今回の皇后さまの授与式会場の写真です。同じ帽子に同じガウンをまとって授与式に参列されている陛下の姿も見えます。ご結婚から31年、皇后さまに対する同じ博士号の授与を見守って、その後、留学中に暮らしたマートン・コレッジの寮の部屋を二人で訪ねられました。喜びはいかばかりだったか、と思います。今回の訪問を象徴するシーンだと思います。

――この写真からも喜びが伝わってきますね。陛下は40年前に留学されていた時も、同じように部屋の窓から顔を出されていましたね。

2年間を過ごした部屋、勉強した部屋に皇后さまを案内して、2人で窓から顔を出されて、本当にうれしかっただろうと思います。

■“アドリブ”を交え…スピーチにのぞく天皇陛下とチャールズ国王の40年来の親交

今回は、6月22日から29日にかけて行われた、天皇皇后両陛下のイギリス公式訪問を振り返ります。

24日は、テムズ川にある世界最大級の防潮施設「テムズバリア」を見学し、日英友好団体のレセプションに臨まれました。翌25日は歓迎式典、馬車パレードに臨み、無名戦士の墓に花を供え、夜はチャールズ国王とカミラ王妃主催の晩さん会に出席されました。26日は、バイオメディカルの研究所や、王立音楽大学を訪ね、金融街「シティ」で行われた晩さん会へ。27日は国王・王妃にお別れを告げた後、子どものための博物館を訪問。さらに陛下ひとりでエリザベス女王とフィリップ殿下が眠るウィンザー城の墓に花を供え、最終日はオックスフォードを訪ねられました。

――連日、さまざまな行事に参加されたんですね。

そうですね。ハイライトは、やはりこちらの場面だと思います。

25日は歓迎式典、馬車パレード、そして晩さん会が行われました。騎馬隊に守られた華やかなパレードのなか、同じ馬車に乗って国王と陛下が話をされる表情から、40年来の交友が感じられました。

――会話が弾んでいる様子が分かりますし、和やかな雰囲気ですね。

夜の晩さん会のスピーチに、国王と陛下の関係の深さが特に表れていたと思います。

(チャールズ国王のスピーチより)
「日英両国のパートナーシップの核心にあるのは、緊密な友情です。これは、国際ルールとグローバルな制度の重要性に対する相互理解に基づくもので、最も暗い年月をも含んだ歴史の教訓の上に築かれてきました」

(天皇陛下の答辞より)
「日英両国には、友好関係が損なわれた悲しむべき時期がありましたが、苦難のときを経た後に、私の祖父や父が女王陛下にお招きいただき天皇としてこの地を訪れた際の想いがいかばかりであったかと感慨深く思います」

スピーチでは、共に先の大戦について、国王は「最も暗い年月」、陛下は「悲しむべき時期」と振り返り、互いの文化へのリスペクトと、友好親善への思いが強くにじんでいました。

このスピーチの交換を聞いていて、日本語の「オカエリナサイ」に始まった国王のスピーチと、陛下がお言葉に加えられたアドリブの部分は、1986年、皇太子時代の国王が日本の国会で行ったスピーチを強く意識していたように思いました。

チャールズ皇太子・当時)「総理大臣、議場の皆さま、コンニチハ!」

「コンニチハ!」で始まったスピーチは、陛下がオックスフォード大学で学ばれたことについて「英国人にとって大変な名誉」と喜びつつ、「留学先選定にあたって私の意見が求められていたら、たぶんケンブリッジをお薦めしていたと思います」と、母校のケンブリッジ大学でなかった残念さを語って議場を笑わせました。

それから38年…。今回の晩さん会のスピーチで、陛下は皇后さまとお二人でオックスフォード大学を訪ねる喜びを語るに当たって、「オックスフォード」という言葉の後に、「国王陛下の母校のケンブリッジ大学ではありませんが」と付け加えられましたが、これがアドリブでした。

――38年前のスピーチの“返し”が今回アドリブで。ステキですね。

そこに40年来の友情と、国王の国会演説に対する“返歌”をみる思いでした。国王の笑いは、きっと、当時を思い出してのことではなかったかと思いました。

■“大きな変化” 天皇陛下のスピーチは英語で

伝統の手拍子で天皇陛下が迎えられたのは、金融街「シティ」で行われた晩さん会です。こちらでのスピーチも話題になりましたが、実は、今回の訪問中に4回あった陛下のスピーチは、すべて英語で行われました。これが大きな変化なんです。

――これまでは違ったんですか?

はい。昭和、平成の天皇訪問の際の、同じ「シティ」の晩さん会は日本語でした。

(昭和天皇のスピーチ・日本語)
「私はロンドン市とその市民が将来長年にわたり一層の繁栄に恵まれますよう希望いたします」

(上皇さまのスピーチ・日本語)
「日英両国民の間の友好親善関係が、今後とも、確固たる基礎の上に一層発展していくことを切に望みます」

昭和天皇の訪問も、平成の天皇だった上皇さまの訪問も、スピーチは日本語で行われ、出席者はテーブルに置かれた“英語訳”が頼りでしたし、私たちもそれが“当たり前”と受け止めていました。しかし、今回は英語で通されました。

(天皇陛下のスピーチ・英語)
「At the beginning of my stay in Oxford, I was not used to handling British currency and found myself using too many notes and collecting too many heavy coins. (留学当初はどうしても英国のお金の扱いに慣れず、ついついコインより紙幣を多く使ってしまい、結果として手元には重いコインをためることとなり)」

(一同笑い)

「On one occasion they all fell out of my purse.(ある時、それらが財布からいっぺんにこぼれ落ちてしまったことがありました)」

――英語のスピーチだと、皆さん同じタイミングで笑うこともできますし、陛下もリアクションを感じながら話すことができて、より気持ちが通じ合っているような感覚がありますね。

陛下はこれまで、国内でも英語でお言葉を述べ、水問題の会議では英語で長い講演もされてきました。今回は、イギリスで学んだ感謝の気持ちや、イギリスで学んだ英語で語りかけたいという思いがあったのではないでしょうか。ボーダーレスの時代にあって当然の流れですが、“時代を画す大きな変化”として注目していいと思いました。

■間近で見た元特派員が明かす留学時代の“素顔”

――井上さんは今回、陛下の原点と言うべき留学中の様子を間近に見た方を取材されたそうですね。

ちょうど両陛下の訪問中、北海度・札幌市に住む83歳の長南敏雄(ちょうなん・としお)さんを訪ねました。NNNロンドン特派員として、1983年からの陛下の留学を近くで取材し、貴重な写真もたくさんお持ちでした。

長南さん)「実はこれが、私がいろいろと取材した陛下の留学時代の写真とネガなんですよ。これは6月21日だったと思うんですけれども、朝午前5時ですよ」

井上さん)「まさに陛下の第一歩」

長南さん)「お疲れの様子も見せず、ニコニコしながら陛下がタラップを下りられまして。やっぱりお若いなっていう気がいたしましたけれども」

長南さんによると、陛下はオックスフォードで「学友をたくさん作りたい」という思いを持ち、その願い通りにたくさんの友人を作られました。寮ではコーヒーメーカーに日本酒を入れて熱かんにし、「ライスワイン」と言って仲間たちに振る舞われていたそうです。

――陛下の留学中の日常生活が伝わってくる写真ですね。

■秘話 祖父の昭和天皇へ送られた“3枚の写真”

こちらは初めての冬休み、指導教授のピーター・マサイアス教授と世界初の鉄橋を訪ねた時の様子です。教授から産業革命の時に建設された鉄橋について説明を受けられています。

この後、ロンドンの日本大使館から長南さんに写真を提供してほしい、という頼みがあったそうです。

長南さん)「陛下はご自分で写真を撮られるんですけども、自分が写り込んだ写真はなかなかないですね。そういうことで、ぜひ昭和天皇にお送りしたいということだったようです」

――長南さんの撮ったこちらの3枚の写真が、昭和天皇に送られたんですね。

そのようです。側近の日記や当時の駐英大使の著書などによると、昭和天皇は孫の陛下の留学をすいぶんと気にかけ、当時の大使からの月に一度の報告電報も楽しみに読んでいたそうですから、“元気にやっています”というメッセージだったのではないでしょうか。

さらに帰国の翌年の1986年、陛下が北海道の利尻山を登山された時に、麓で取材していた長南さんに思わぬ出来事がありました。

陛下と長南さんの会話)
「イギリスで大変お世話になりました。去年7月に(日本に)帰って参りまして」

長南さん)「陛下がつかつかと私の所へ寄ってきて、『長南さ...
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