【住みたい街ランキング】都内駅で人気上昇 再び一極集中…カギは「働きやすさ」

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「住みたい街ランキング2023」首都圏版が、22日に発表されました。去年に比べて得点がどれだけ上昇したかのランキングでは、都内の駅が上位に入っています。アフターコロナで都心の街に新しい魅力が加わり、都心回帰の流れが進んでいるといいます。

■新宿駅は「街の魅力」得点が大幅増

有働由美子キャスター
「スーモリサーチセンターによる調査(『住みたい街ランキング2023』首都圏版)で注目したいのが、得点ジャンプアップランキングです。それぞれの街の魅力を得点にして、去年と比べてどれだけ上昇したかを表したものです」

「上位は都内の駅で、特に新宿駅は128点も上昇しています。なぜなのでしょうか?」

■アフターコロナで生まれ変わる都心

小栗泉・日本テレビ解説委員
「大きく関係しているのがアフターコロナです。調査に関わったスーモの担当者によると、都心が今、これまでと違う、新しい魅力のある街に生まれ変わっているといいます」

「例えば、飲食店などが新型コロナウイルスで打撃を受け、多くのテナントに空きが出ました。その余白部分に、今のトレンドを取り入れた新しい店舗が入り、若者が好むコンテンツが増えています」

「さらに、行動制限の緩和などで人が増え、東京の玄関口としての機能が復活。都心回帰が進んでいるということです」

有働キャスター
「確かに先日、新宿に20年ぶりに飲みに行ったら、若いカップルなど新しい客層が来てるなというのは感じました」

■23区、2万人以上の転入超過に

小栗委員
「東京23区の転入者と転出者、どちらが多かったかを、総務省統計局の住民基本台帳人口移動報告を基にしたグラフで見てみます。新型コロナで人がぐっと減って一時1万5000人近い転出超過でしたが、去年またぐっと増えて、2万人以上の転入超過になりました」

有働キャスター
「一極集中も変わっていくのかもしれないと思いましたが、戻ってきていると…」

■若い世代の「働く環境」がキーに

小栗委員
「人口問題に詳しいニッセイ基礎研究所の天野馨南子さんは、今後のカギを握るのは『働きやすさ』だといいます」

「というのも、特に都心に移動しているのは10代後半から20代の若い世代です。地方は都心に比べてテレワークなどの働く環境が整っておらず、新型コロナによってその差がより開いたと指摘しています」

辻愛沙子・クリエイティブディレクター(「news zero」パートナー)
「私の周りだと、2拠点で生活し始めたという人も多い印象があります。最近、新しいビジネスやクリエイティブの可能性は地方にこそあるなと思うことも多いので、私も『流動的な暮らし方もいいな』と思い始めています」

有働キャスター
「いろんな暮らし方があっていいなと思います。私は阪神・淡路大震災を経験しているので、選ぶ時には『地震や災害に強い街かどうか』を、1つのポイントに加えてほしいなとも思います」
(2023年2月22日放送「news zero」より)

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