電子ピアノじゃだめなの?電子ピアノじゃ上手くならない?

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今回は、「電子ピアノじゃだめなの?電子ピアノじゃ上手にならない?」と題して、僕が思う電子ピアノとホンモノのピアノについてお話をしたいと思います。

先日友人がメッセージをくれました。「子どもがピアノやりたいって言ってんだけど、やっぱ電子ピアノだとだめだよね?」との話でした。また、大人でピアノを弾いていらっしゃる方からも、「自宅が電子ピアノなので…あの…」と口ごもりながら、お話を伺うことがよくあります。

まず、僕が言いたいのは、電子ピアノはだめじゃない!ってことです。先ほどの友人がお子さんにピアノをやらせたいって思ったのはなぜでしょうか? もしくは大人の方が忙しい家事やお仕事の時間をやりくりしてピアノを弾いているのはなぜでしょうか? 「人生を豊かにする」このためじゃないですか? 「人生の豊かさ」を求めるのに、道具である楽器に左右されてしまう…僕には悲しく感じられます。

電子ピアノの話になるとよく目にするのが、「電子ピアノだと上手にならないし、プロになんかなれるわけがない。だから電子ピアノでピアノをやるならやめた方がいいのかな…と感じる…。」と、ピアノを弾いている方ご自身が、寂しそうに仰る姿です。はっきりお伝えしたいのは「やめる必要は全くないですよ、電子ピアノで音楽を満喫してやりましょう!」ってことです。

「人生の豊かさ」と「プロになる、職業にする」っているのは、全く違う観点のように感じます。何かを始めたり、取り組むときに、必ず成果ーこの場合はプロになるということーがないといけないと感じてしまうのは、僕にもとても良く理解できます。けれども、それは気を付けないと、僕には「人生の貧しさ」に繋がってしまうように感じられます。「成果がなくたってやりたい!」「理由はないけど、とにかくやりたい!」そう思えるものに出会えたことこそ、人生の最大の成果じゃないですか!最高に「豊か」な人生の過ごし方じゃないですか!

ピアノとの付き合い方をそれぞれの人が選べる。そう考えると、電子ピアノって理想的な選択肢と言えますよね。ホンモノのピアノしか存在しなかったら、住宅事情やご近所とのことで、ピアノを弾くことを諦めてしまった方々が、電子ピアノがあることで音楽を楽しむことができます。僕もYAMAHAのP45というモデルを使っています。ホンモノのピアノと併用して練習にも使うのですが、大きな音を出せない時間帯に重宝しています。早朝に新しい指使いを思い付いて、今すぐ試したい!という時など、大助かりです。

さて、こんな風に活躍してくれる電子ピアノですが、ことクラシック音楽を演奏するということに限れば、やはり限界があることも事実です。その最も大きな原因は、「指先の感覚」と「音の響き方」の相関関係の違いだと思います。この2つ、 「指先の感覚」と「音の響き方」は電子ピアノとホンモノのピアノは全く違います。
そのことを身をもって経験したことがあります。以前、自宅の建て替えのために、ここにあるピアノを別の場所に保管していた時がありました。その時は当然ホンモノのピアノでは練習できなかったので、ずっと先ほど紹介したYAMAHAのP45で練習していました。半年くらいだったでしょうか。

ちょうどその時は、オーケストラからラフマニノフの2番のピアノ協奏曲を弾かないかとお話を頂いていた時でした。僕にとっては初挑戦のレパートリーだったので、P45でさらって、時々スタジオなどを借りてホンモノのピアノを触るという感じでした。演奏会は何とかうまくいったのですが、その練習期間に感じたのが、 「指先の感覚」と「音の響き方」の相関関係のズレです。こういうタッチだと、こう響く…とイメージする僕の内的聴覚と、出てくる音とにズレが生じてしまったんですね。なので、そこの感覚はやはりホンモノのピアノでしか、成しえないものがあると感じました。この期間で僕が学びえたことは、85%くらいまでは電子ピアノで十分仕上がる、最後の15%はホンモノのピアノで取り組みたいということでした。

ピアノは、真ん中の音域を基準にすると、低い音になるほど重く、高い音になるほど軽いタッチになるように設計されています。ですが、現実には高音の鳴りが悪いピアノだと、実際には軽いタッチなのにも関わらず、中音域よりも重く感じたりします。それくらい感覚は、耳で聞く音に影響されてるんです。実は弾いているときは、こういったばらつきを無意識に補正して弾いていると思います。こういった繊細な感覚は、やはりホンモノのピアノだからこそ、味わえるものだと思います。なので、電子ピアノをメインで練習されているのであれば、スタジオを借りる、公民館の練習室を使ってみる。生徒さんなら音楽の先生に相談してみるなど、ホンモノのピアノに触れる時間をもつ工夫をぜひしてみてくださいね。

さて、今回は「電子ピアノじゃだめなの?電子ピアノじゃ上手にならない?」と題して、僕が思う電子ピアノとホンモノのピアノについてお話をしてきました。

結論として言いたいことは、これだけです。
「人生を豊かにすることを、楽器という道具のためにあきらめない!」

また一緒にピアノを楽しみましょう!

【伊藤憲孝】
■ピアニスト
■アムステルダム音楽院卒
■ベルリン"ハンス・アイスラー”音楽大学卒
■欧州、米国のピアノコンクールで受賞
■大学でピアノを教えているよ

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