マザーテレサ(愛と献身の生涯)

Описание к видео マザーテレサ(愛と献身の生涯)

その生涯を貧しい人々のために尽くした修道女「マザーテレサ」の人生ストーリー動画です。

文章:東方明珠
朗読:結城ハイネ
絵:木咲朝日

【全文】
「世界平和のためにできることですか? 家に帰って家族を愛してあげてください」
1979年、ノーベル平和賞を受賞したマザー・テレサは言いました。
彼女は人を愛し、その生涯を貧しい人々のためにつくしました。

マザー・テレサは現在の北マケドニア共和国スコピエの、熱心なキリスト教徒の家に生まれました。
マザーとは修道女のリーダーのことで、テレサは修道女としての名前です。
本名をアグネス・ゴンジャといいました。
お父さんは9歳のときに亡くなってしまいました。
「今までよりも生活はきびしくなるけれど、みんなに食事を分ける暮らしを続けましょう。貧しい人々の中にこそ、神様はいらっしゃるのよ」
お母さんの言葉に、テレサはうなずきました。
「わたしも貧しい人々の中へ入ってイエス様の教えを伝えたい」
12歳のころには修道女になると決めていました。

18歳のとき、テレサは修道女になり、インドへ渡りました。
裕福な子どもが通う聖マリア学院の先生となり、楽しい日々が過ぎていきました。
「でも、何かが足りないような気がする……」
インドに来て18年目のある日のこと。
ひとりで汽車に乗っていたテレサに、神の声が聞こえました。
「――すべてを捨て、もっとも貧しい人の間で働きなさい」
テレサはすぐに決意を固めました。

貧しい人が着る木綿のサリーを身に着け、スラムと呼ばれる貧困街へ向かいました。
「ここは無料の学校ですよ」
テレサは机も椅子もない学校を作り、子どもたちに勉強を教えました。
また、薬屋にたのんで分けてもらった薬を、困っている人々へ届けました。
「貧しい人にしてあげることは、神様にしてあげることと同じです」
人々はだんだんとテレサに協力しはじめました。
しかし、中には反対する人もいました。
「おまえは貧乏人を集めて、キリスト教徒を増やそうとしているんだろう」
そのころのインドは、ヒンドゥー教徒とイスラム教徒が多く、お互いの宗教をめぐって対立が起きていました。
けれども、テレサはどんな宗教の人にも態度を変えませんでした。
ときには、食事が足りずにもどかしい思いをすることもありました。
「全員を助けてあげたいのに」
落ち込む修道女に、テレサは言いました。
「百人のことを考えて立ち止まるより、目の前のたった一人のことだけを考えてがんばりましょう」

テレサは、『神の愛の宣教者会』を作りました。
まもなく死んでしまう病人も、重い皮ふ病の患者も、誰でも受け入れました。
「この世でもっとも悲しいことは病気や飢えで死ぬことではありません。誰からも相手にされずに自分はいらない人間だと思い込んでしまうことです」
テレサの活動は世界中の人々に愛を示しました。
69歳でノーベル平和賞を受賞したときのことです。
「この賞金でいくつのパンが買えますか?」
テレサはそう言って、すべてを貧しい人のために使いました。

テレサは世界中を飛び回り、貧しい人たちを助ける活動を続けました。
日本にも三度やってきました。
「日本人はインドのことよりも、日本の中で貧しい人々への思いやりを考えるべきです。愛はまず手近なところからはじまります」
豊かさの中で心の貧しさを忘れないように、とテレサは語りました。
「人間のほほえみ、人間のふれあいを忘れた人がいます。これはとても大きな貧困です」

87歳で亡くなるまで、大きな愛を私たちに伝えてくれました。
テレサの残した『神の愛の宣教者会』は現在100か国以上にあり、日本にも東京、名古屋、別府にあります。
そこでは多くの人々がボランティアに参加し、困っている人を助けるためにがんばっています。
「いつもお互いに笑顔で会うことにしましょう。笑顔は愛のはじまりですから」
あなたなら、どうしますか?

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ゆめある
http://www.yumearu-ehon.com/

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