北方領土問題の早期解決訴え 元島民などが東京都内を行進

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ロシアによるウクライナ侵攻の影響などで北方四島との交流事業が見送られるなか、1日、元島民などが東京都内を行進し、領土問題の早期解決を訴えました。

この活動は、終戦直後の昭和20年12月1日に当時の根室町長がGHQに北方領土の返還を求めて陳情を行ったことにちなみ、毎年、行われています。

1日、東京 千代田区の日比谷公園で行われた出発式には北方領土の元島民などおよそ500人が集まりました。

この中で北海道 根室市の石垣雅敏市長が「元島民の7割がすでに亡くなり、問題の解決には一刻の猶予もない。根室町長が陳情を行った東京の地で、私たちの熱い思いを発信しよう」と述べました。

この後、全員で「北方領土を返せ」などと声をあげながら横断幕を掲げて行進し、北方領土問題の早期解決を訴えました。

北方領土をめぐっては、元島民や家族が先祖の墓参りをする「北方墓参」などの事業が、新型コロナウイルスの影響で4年前に中断し、その後のロシアによるウクライナ侵攻のため、再開の見通しが立っていません。


国後島出身の古林貞夫さん(86)は「年々、生まれ育ったふるさとへの思いが強くなっている。せめて墓参だけでも早期に再開されるよう、政府の交渉を後押ししたい」と話していました。

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