ウチョウラン④その魅力

Описание к видео ウチョウラン④その魅力

牧野富太郎先生を敬愛する蘭大好きの植物楽者、牧野蘭太郎が富太郎先生のことや植物の楽しさ、不思議、魅力をできる限り多くの方々に配信したいと思っています。
ランの中でも特に好きなものの一つが「ウチョウラン」で今回、40年間研究し続けているウチョウランについてその花の魅力をお伝えします。

◎ウチョウランについて
1 学名及び名前の由来
(1)学 名 Ponerorchis graminifolia
(2)日本名 羽蝶蘭 烏頂蘭
(3)由 来 日本名のとおり、咲いている姿から蝶の姿を連想したり、花のがく片の形から烏のくちばしを連想したと言われている。
(4)花言葉 静かな愛

2 特徴
 草丈5-20cm前後。 茎は斜上し、細い葉が数枚ある。
  茎の先端に数花から数十花をつけ、花色は通常は紅紫色。唇弁に濃紅紫色の斑紋と距がある。花期は6月頃(産地により異なる)。地下には小豆大から小指頭大の球根があり、春に新芽を出す。夏の生長期に1-3個程度の新球根ができ、秋に地上部が枯れ球根だけで越冬する。

3 分布状況
   鹿児島県から青森県の標高100m から2000m地帯の日当たりの良い涼しい岩場に自生する。自生範囲は全国的であるが、隔離的に分布する。そのため変種や亜種がある。変種としてクロカミラン(佐賀県)、アワチドリ(千葉県)、サツマチドリ(鹿児島県甑島)がある。地方変異(全て学名はウチョウラン)としてクロシオチドリ(長崎県平戸島)ショウドシマ(香川県小豆島)、テバコチドリ、オオウチョウラン(愛媛県石鎚山系)などがある。

4 個体変異
(1)花色変異  純白 桃色 赤色 白紫点 紅一点 無点 霧点
(2)花形変異  円弁 長舌 連舌(一枚舌)

5 最近の状況
   以前より山草として山草マニアの人たちに愛培されていた。昭和40年代の野生ラ  ンブームにより栃木県において盛んに栽培され自然界から多くの特徴ある品種が選抜  された。それと同時に関西においては、エビネランブームがあった。関東でのウチョウランブームが徐々に関西にも広がり、日本中でいろいろな品種が選抜された。しかし一本が数十万円する物もあり、投機的なブームで一般的にはなかなか普及しなかった。
   現在、培養の技術が進み増殖法も確立され以前数十万円の物も数百円で購入できる  ようになった。さらに人工交配により新しいタイプの品種が開発されるようになり愛  好者も増えている。
◎ウチョウランの栽培について
<開花中>
 置き場所:室内の窓辺や、屋外の直射日光が長時間当たらない明るい場所
 水やり :土の表面が乾いたらたっぷりと

<花 後>
 置き場所:風通しの良い屋外で、強い雨風が避けられる明るい場所(50~60%遮光)
      特に夏期はできるだけ涼しい所が理想
水やり :土の表面が乾いたらたっぷりと
     *10~12月頃には地上部は黄変した後に枯れ、新しい球根ができている
      地上部が枯れた後から芽出しの3月頃までは水は必要としない
     *物置など、凍らない程度の寒い場所に置き、できれば1ヶ月に1回くらい
      霧吹きでやや湿らせる程度の水分を与えられればよい
     *3月上・中旬(啓蟄が目安)頃、水やりを開始すると、球根から新芽が成長      を始める
<植え替え>
 植え替える場合は、水苔か鹿沼土・日向土などの小粒で、小さめの鉢を使用
              (下にやや大きめのゴロを入れることも忘れずに)
 10年~20年上手に育てると、数十本の大株になり見事
 個体の寿命は50年以上だと思われる

―来年も花を咲かせるには―
【水やり】
・3月から6月頃までは朝が好ましい。
 *低温で灰色カビが発生するため夜は葉や茎は乾いていたほうがよい。
 *花茎は、開花前にならないと固くならないので、夜に花茎が水滴を含んでいると茎が倒れた状態で固くなり見栄えが悪くなる。
・高温期の潅水は、朝あるいは夕方以降が理想(蒸れ防止のため)。
・花時以外の水やりは株の上からかけてもよいが、開花中は花に水がかかると花持ちが悪くなるため注意が必要
・土が乾いたらたっぷりと水をやり、再び乾くまでは水やりをしない
 乾燥したら潅水→乾燥したら潅水→…を繰り返し、長期間の過湿・乾燥は新しい球根の生育に悪影響を及ぼすので注意
【肥料】
・ほとんど必要としないが、真夏を除きハイポネックス2,000~3,000倍液を1ヶ月に2~3回与えると立派に育つ
【病虫害 ほか】
・5~7月頃、株元に発生する灰色カビ病により、元からばったり倒れることがある
 株元に殺菌剤(灰色カビ病に効果のあるもの)を散布することで防ぐことができる
・春に球根が腐っていて芽が出ないという話をよく聞くが、ほとんどの場合、前年の夏期の管理が悪いために新しい球根を作らなかったことが原因として考えられる
 (新しい球根がしっかり出来ているのに芽が出ないことはほとんどない)
・冬は球根を極度に凍らせないようにし、また、春の芽だし後の遅霜にも注意

Комментарии

Информация по комментариям в разработке