[メフテル　トルコ軍楽隊] Mehter Turkish military band

メフテル（トルコ語で軍楽の意味）は古代から続く西アジアの音楽の伝統と、中央アジアのテュルク民族の太鼓による軍楽を受け継ぎ、オスマン帝国の常備軍（カプクル、イェニチェリ）において独自の発展を遂げた音楽の体系です。オスマン軍は自軍の士気向上や威嚇のために、軍楽隊を連れて戦争に赴き、平時にも宮廷などの儀礼に用いました。

なお、現在演奏されているメフテルの楽曲は19世紀後半以降に作曲され第一次世界大戦中に演奏されていたものを基礎としていますが、これらは既に西欧諸国の軍楽を逆輸入して西洋音楽の影響を色濃く受けており、イェニチェリ（オスマン帝国の常備歩兵軍団）廃止（19世紀初頭）以前のものとは異なると言われています。歌詞もオスマン帝国末期の戦勝やトルコ民族の独立を賛美する内容が多く、近代的なものがほとんどだそうです。

世界の軍楽隊はトルコの軍楽隊をまねして始められたそうです。

この動画はイスタンブールにある軍事博物館でのコンサートを録画したものです。カメラ持ち込みは入館料の他に料金が必要です。トルコの軍楽が好きなので、トルコに行くと、この演奏を聞いています。コンサートホールへの行き方が分からず、博物館の人に何度も聞いてやっとたどり着けました。早めに行くことが必要です。軍楽隊のコンサートは毎日15：00～15：40が予定ですが、海外公演のときや博物館の工事のときなどはお休みになるそうです。軍事博物館は地下鉄のオスマンベイ駅の近くです。

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