米国陸軍水陸両用車 DUKW

上陸作戦では比較的初期段階の場合でも補給物資は舟艇からそのまま海岸付近に集積されている場合が多く、敵勢力圏から飛来した航空機や艦艇の攻撃によって失われる事もありました。そこで考え出されたのがトラック型水陸両用車を使い、輸送船から直接安全位置や前線に近い場所まで運ぶ方法で、DUKWはその為に開発されました。シャシーはGMCのCCKW 6輪駆動軍用トラック（AFKWX）を基本として船型の車体を取り付け後部にスクリューを付けています。これによって陸上では80km/h、水上では約5.5㏏（約10km/h）が可能でした。1942～1945年に合計21,147輌（諸説有り）がGMC等で生産され、シチリア侵攻作戦（1943年7月 ハスキー作戦）からノルマンディー上陸作戦、沖縄上陸作戦等の上陸作戦で人員・補給物資・傷病兵の輸送等で使われています。また、米国陸軍・海兵隊で使われた他、ソ連へ586輌、英国へ約2,000輌（内、オーストラリアに535輌）供与されました。映像の最初から1:26まではDUKWの紹介、その後はソ連へ供与されたDUKWのものです。ちなみに日本陸軍でも同様の”スキ型4輪駆動水陸両用車”が造られていますが開発時期やリソース、コストの問題から198輌の生産に終っています。

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