風力発電「バードストライク」を防げ…衝突リスクの低い「マグナス式」風力発電機の実証実験　釧路市

海道内では各地で大規模な風力発電の計画が進められていますが、一方で鳥が風車に衝突して死ぬ事故が相次いでいます。
環境省が、事故を防ぐための新たな実験に乗り出しました。
オジロワシなどの近くでくるくる回る装置。
人間と鳥が共生するための新たな架け橋となるかもしれません。

■齋藤慶輔獣医師：
「これですね。これは道北でバードストライクにあって右の翼の手首から先を切断されている」

プロペラにあたり翼を失ったオジロワシ。
治療を受け一命は取り留めたもののもう空を飛ぶことはできません。
オジロワシやオオワシなど希少な大型猛禽類はこれまでに少なくとも８０羽が風車と衝突し、そのほとんどが死んでいます。
こうした事故を食い止めようと釧路で新たな実証実験が始まりました。
石垣島などに設置されている「マグナス式」と呼ばれる風力発電機。
プロペラがなくゆっくり回転するため鳥との衝突リスクを減らすことが期待されています。
環境省釧路自然環境事務所と猛禽類医学研究所は、釧路の野生生物保護センターで保護しているワシの小屋にマグナス式のモデルを置きどのような反応を見せるか実験を始めました。
■環境省釧路自然環境事務所岡野隆宏所長：
「北海道は風が強くて風力発電に適していると言われている。
」「豊かな野生生物豊かな再生可能エネルギーのポテンシャルを活かしていくかが大事だと思っている。
」実験ではワシが発電機に近づいたり、乗ったりすることがないか観察を続けます。
効果が確認できれば屋外への設置も目指し検証を続けたいとしています。▼HTB北海道ニュース　公式サイト
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