Скачать или смотреть 「労働者は労働組合を発見する」　戦後労働運動連続学習会　第一回敗戦直後の労働運動　講師　石川源嗣

2020/5/26戦後労働運動学習会
戦後労働運動史から学んだこと
第1回　敗戦直後の労働運動　「労働者は労働組合を発見する」
石川　源嗣東部労組元副委員長

●はじめにー3つの問題意識
（１）別に昔話をしたいわけでない
（２）「労働者は労働組合を発見する」歴史の再確認
（３）1947年二・一ゼネスト

1.敗戦直後の労働組合運動の爆発
1945/08/15日本、無条件降伏
1945/09～12読売新聞第1次争議
1945/10/05占領軍は弾圧法規（治安警察法、治安維持法など）、特高警察の廃止、政治犯の即時釈放を命令
1945/10/11連合国軍最高司令官マッカーサーの五大改革指令（秘密警察の廃止、労働組合の結成奨励、婦人解放、学校教育の自由化、経済の民主化）
1945/12/22労働組合法公布
1946/05/01戦後初１１年ぶりのメーデー（50万人）
1946/05/19食糧メーデー（皇居前に25万人）
1946/05/22第１次吉田内閣成立
1946/06/12読売第2次争議開始
1946/07/24国鉄、７万5000人解雇通告
1946/08/01日本労働組合総同盟結成
1946/08/19全日本産業別労働組合会議(産別会議)結成
1946/10/01産別会議「10月闘争」開始
1946/11/03日本国憲法公布
1946/11/26全官公庁共闘結成
1947/01/01吉田茂首相の「（闘う労働者は）〈不逞の輩〉」発言
1948/02/13産別民主化同盟発足
1948/07/31マッカーサー書簡で政令２０１号（公務員の団体交渉権・スト権を否認）施行
1949年下山、三鷹、松川事件
1950/06/25朝鮮戦争
1950/07/11総評結成
1950/07～11レッド・パージ
（１）当時の日本社会
（２）労働組合結成の爆発
●戦後労働組合組織化
1944年　　　　 0組合
1945年　　　 509組合　 38万人　　組織率　 4.1％
1946年　1万7266組合　492万人　　組織率　41.5％
1947年　2万3323組合 569万人　　組織率　45.3％
1948年　3万3926組合　666万人　　組織率　53.0％
1949年　3万4688組合　666万人　　組織率　55.8％（日本の労働組合運動史上最高）
（注）労働省編『資料労働運動史』により作成
●争議（罷業・工場閉鎖・怠業）件数、参加者数
1945年　 95件　　　3万5647人
1946年 　920件 　　2,72万2,582人　　
1947年 1,035件 　　4,41万5,390人
1948年 1,517件　　　6,71万4,843人
1949年 1,414件 　　　3,30万7,407人
1950年1,487件 　　　2,34万8,397人
（３）組合結成の実際
●高野実『日本の労働運動』（岩波新書1958.2）
●労働者組合準備会のビラ
（４）戦前の運動との違い
（５）戦後1年たらずでなぜ爆発的前進をしたのか

2.＜二つの生産管理闘争＞
○読売新聞争議
○京成電鉄争議

3.戦後初のメーデーと食糧メーデー
（１）1946/05/01メーデー（50万人）
（２）1946/05/19食糧メーデー（皇居前に25万人）
（３）46.4～46.5政治的空白が1か月

4.二・一スト前段闘争
（１）「九月闘争」
（２）産別十月闘争
参加人員56万1957人、スト参加者32万427人

5.二・一ゼネスト
（１）経過
○47年1月1日の吉田茂首相の「（闘う労働者は）〈不逞の輩〉」発言
○1947.1.1産別会議「用意はよいか、前進だ。民主主義革命の年1947年！」
●組織体制ー「共闘」と「全闘」
（２）弾圧対策
（３）ゼネストが計画どおり実行されれば、
（４）ゼネストに向けての準備
（５）スト中止に至る経過
（６）二・一スト以後

6.二・一ゼネストの評価
（１）斎藤 一郎『戦後日本労働運動史』
（２）足立実『三つの作風』（1978.3）
（３）ゼネスト中止肯定論者の理由
（４）二・一スト挫折は何をもたらしたか
（５）二・一ゼネストの総括まとめ

7.反動攻勢
1949年下山、三鷹、松川事件
定員法による行政整理、民間企業整理で100万人解雇
（１）公務員スト権はく奪
1948/07/31マッカーサー書簡で政令２０１号（公務員の団体交渉権・スト権を否認）施行
（２）レッド・パージ
（３）朝鮮戦争（1950.6.25）

8. 結論（総括・教訓）
（１）労働組合の発見
（２）階級闘争の観点
（３）二・一ゼネストは日本労働組合運動史上はじめての大衆的運動を生みだした
（４）ゼネラルストライキをめざす

＜次回＞
.2020/8/25戦後労働運動学習会第2回　
ー総評労働運動（40年間）の功罪　
○仮説：民同（民主化同盟）左派が現在の運動の停滞を呼んだ原因ではないか