「願うは平和、ほかに何もいらない」最長5年の“定住者”資格へ切り替え進むも先が見えぬ不安「こんなに長く日本にいるとは…」と吐露するウクライナ人母親

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ロシアによるウクライナの軍事侵攻から24日で2年です。多くの人が日本に渡り、避難生活を続けています。戦闘の終わりが見えない中、当事者や支援団体はどのような思いで、2年の節目を迎えるのでしょうか。


◆日本の同僚「情勢にも敏感になった」
福岡県田川市のイチゴ園です。苗の手入れをしているのは、ウクライナから避難しこのイチゴ園で働いているエカテリーナ・チャプリンシカさん。エカテリーナさんはおととし、娘のアナスタシアちゃんを連れて田川市にいる姉を頼り日本に避難してきました。

エカテリーナ・チャプリンシカさん:
「幸せに思う瞬間は、大きなイチゴが実った時かな。みんなで育てているんけど、私も育てていると実感するから」

一緒に働く三嶋大成さん「とても真面目に働いてもらっています。エカテリーナさんと一緒に働いている以上、ウクライナの情勢にも敏感になって、意識するようになりましたね」

夫や家族、友人を残して、日本に避難してからまもなく2年。毎日、アナスタシアちゃんを保育園に送り迎えする一方、ウクライナの家族とも毎週電話で話をしています。

「家族とは毎週2時間、話す時は4時間くらい話します。私たちは将来について何をすべきかとか、もし戦争に勝たなかったらとか。夫は娘と話し、一緒に遊ぶことで娘とのつながりを保とうとしているようです。ウクライナの家族も私と同じように将来に不安を抱いています」


◆親戚や家族を残し“心の安心”は難しい
エカテリーナさんはこの日、ウクライナの民族衣装を身にまとい、県庁で開かれた販売会に参加していました。会場には、エカテリーナさんたちが育てた「あまおう」や、避難民がつくったウクライナのお守りなども並びます。

購入した人「すごく真っ赤でおいしそうです。いろいろテレビなどで聞いて、心を痛めています。少しでも力になれればと思って買わせていただきました」

エカテリーナさん「一番願っているのは平和です。他に何もいらないです。本当に…平和がほしい」

日本に避難してきたウクライナの人たちの、暮らしが安定するように支える動きも出ています。福岡県内で暮らすキピビダ・リリアさんは22日、避難民を支援しているNPO法人のサポートで在留資格を、「定住者」に変更しました。これは、国の新しい制度を利用したもので、1年更新だったのが最長で5年間、日本で暮らせます。キビピタさんは就労を制限されることなく、日本語などを学べる「定住支援プログラム」を受けられます。

キピビダ・リリアさん「変更できてうれしい。(ウクライナのことが)毎日心配」
NPOグローバルライフサポートセンター・山下ゆかり代表:
「お母さんの妹さんの住むところが一番危ないらしく、今心を痛めている。日本にはある程度定住できる話しですが、親戚や家族が残っています。本当の心の安心、落ち着くことはなかなかないですよね。その中で、日本での生活をしっかり考えていかないといけないから、なかなか厳しいです」


◆「こんなに長くここにいるとは」見通せない将来
避難民を支援してきたNPO法人の代表山下ゆかりさんは、今後の支援について、日本財団による3年間の金銭的な支援が終了する来年までに、「自立」をどうサポートするかが重要だと話します。

グローバルライフサポートセンター・山下代表:
「滞在に関してはとりあえずこれで一安心。じゃあ、あと1年後、支援がなくなったらどうやって食べていこうかという人たちもいらっしゃる。全員ではないにしても、少なからずいらっしゃる。そのあたりをどう支援していくか。日本語のプログラムを受けたいという方もいる。プログラムを受けることによって、就労の機会、地域で支えるようなことができればすごくいい」

侵攻開始からまもなく2年。元産経新聞モスクワ支局長で大和大学の佐々木正明教授は、今年行われるロシア大統領選挙、欧州議会の議員選挙、それにアメリカ大統領選挙の3つの選挙によってロシアとウクライナの戦況は大きく変わるとみています。

佐々木正明教授「特に、アメリカ大統領選挙後の新しい大統領が、どのような対ウクライナ支援をするのか、ロシアに対してどのような態度をとるのかによって大きく変わってくる。ふたつの国の行く末が国際社会に大きな影響をもたらす。アメリカの大統領選挙によってこれが大きく決定づけられる。今年はそんな年になると思います」

ロシアとウクライナの2国間の戦いは、国際政治の影響も受けながら、今も攻防が続いています。

エカテリーナさん「こんなに長くここにいるとは思っていませんでした。ウクライナは先月、とても厳しい状況でした。この先、どうなるのかまったくわかりません。まもなくアメリカの大統領が新しくなり、ロシアの大統領も…」

エカテリーナさんの娘、アナスタシアちゃんは今週、5歳の誕生日を迎えました。侵攻開始から2年という節目を迎え、日本での避難生活がいつまで続くのか?終わりは見えません。

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