【西鉄】隣の駅からわずか500メートル 14年ぶりの新駅「桜並木駅」なぜ新設? 付近ではマンション建設も

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3月16日、西鉄電車に14年ぶりに誕生する新しい駅が5日、報道陣に公開されました。福岡市内の人口が増加する地域で開業する新駅に、地元の期待感も高まっています。

■元木寛人フィールドキャスター
「今、14年ぶりの新駅桜並木駅の看板の設置作業が進められています。」

5日午後、メディア向けに公開された新しい駅は、16日に福岡市博多区竹丘町に開業する西鉄天神大牟田線の桜並木駅です。

近くにある桜の並木道にちなんで名づけられ、壁などいたるところに桜の花びらが描かれています。

■元木キャスター
「階段を上がってまず見えてきたのが中央改札口です。壁を見ますと外観と同じように、白や緑の色が取り入れられています。そして運賃表には桜のデザインが散りばめられています。」
「2階の改札フロアで注目したいのは、天井です。コンクリートがむき出しのデザインです。これは西鉄史上初めてだということです。」

電車のホームは3階で、2階の一部と1階にはテナントが入る予定です。

新駅に止まるのは普通列車のみで、平日は上下線合わせて232本、およそ8000人の利用が見込まれています。

そして、この新駅の特徴は、西鉄電車の駅の中で、隣の駅と最も距離が近いということです。

■元木キャスター
「雑餉隈(ざっしょのくま)駅からどれほど近いのか、これからストップウオッチで測ってみたいと思います。それでは出発です!」

住宅やマンションが立ち並ぶエリアを歩いて進みます。

■元木キャスター
「桜並木駅に到着しました。途中、信号待ちもありましたが、8分を切るタイムで到着できました。」

歩いてもすぐ近くです。それもそのはず、隣の雑餉隈駅からは、ゆるやかなカーブを越えてわずかおよそ500mしか離れていません。

それでも、新駅建設に踏み切った理由を聞きました。

■西鉄 広報課 蔵田隆秀課長
「雑餉隈駅を、桜並木駅の場所に移設を当初計画をしていたが、地元の皆様からの要望もあり、この場所は周辺に住宅地も多くありますし、より多くのご利用が見込めると考えました。」

地元の自治会長を務める髙原 元さん(75)によりますと、桜並木駅周辺では駅を中心に再開発が進み、人口が増加しているといいます。

■自治会長・髙原 元さん
「新駅ができるということで、この近辺も一戸建てがどんどん建つようになりましたし、新しい人たちが、しかも若い人が入ってくれる。私の立場としては非常にうれしい。」

さらに、地元住民の生活の足にも大きな変化がありそうです。

■髙原さん
「今までの雑餉隈駅の場合だと、バスが乗り入れできませんから。バスとの連結(乗り継ぎ)がないと、特に高齢者は使いづらく住みづらい。」

雑餉隈駅前には路線バスのバス停がありません。一方、桜並木駅はもともと西鉄バスの営業所があったため、駅直結でバスが利用できるのです。

■髙原さん
「自由に便利で住みやすい街になるのではないか。それを期待したい。」

新駅開業に向けて、マンションの建設も相次いでいます。桜並木駅から徒歩2分の場所に建ったこちらのマンションは、おととし9月に販売を開始し、去年11月には完売しました。

さらに、徒歩14分の場所に建設中の全36戸のこちらのマンションも好調な売れ行きで、すでに残り10戸を切ったといいます。

■オープンハウス・ディベロップメント 河村祐希さん
「新駅に対する期待感と、桜並木の周辺環境がもともと昔ながらのいい町並み。新しい部分と昔ながらの部分が混在している部分が皆さんに求められる要因かなと思います。(買うなら)絶対に早いほうがいいですね。」

新駅の開業が町に活気を与え、今後さらに住みやすい街へと変化をもたらしそうです。



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