「イスラエルを口説く神」　　ホセア書　2：6～25（祈祷会）

6　私はその子らを憐れまない。
　彼らは淫行の子らだから。
7　彼らの母は淫行に溺れ恥ずべき行いによって彼らを身ごもった。
　彼女は言う。「私の愛人たちに付いて行こう。パンと水、毛織物と亜麻布油と飲み物をくれるのは彼らだ。」
8　それゆえ、私は彼女の行く手を茨で塞ぎ石垣で遮り
　道を見いだせないようにする。
9　彼女は愛人たちの後を追っても追いつけず
　捜し求めても見いだせない。その時になって彼女は言う。「さあ、私は初めの夫のもとに帰ろう。あの頃のほうが今よりも良かったのだ」と。
10　彼女は知らないのだ。
　穀物、新しいぶどう酒、新しいオリーブ油を彼女に与え
　バアル像のために用いた銀と金を豊かに与えたのはこの私だということを。
11　それゆえ、私は刈り入れの時に穀物を取り入れの時に新しいぶどう酒を再び取り上げ彼女の裸を覆っている毛織物と亜麻布を剝ぎ取る。
12　こうして今や私は彼女の恥を愛人たちの目の前にさらす。誰も私の手から彼女を救い出すことはできない。
13　私は、彼女の喜びのすべて祭り、新月祭、安息日そしてすべての定めの祭りをやめさせる。
14　私は彼女のぶどうの木といちじくの木を荒らす。彼女は言う。
「これは愛人たちが私にくれた贈り物。」だが、私はそれらをやぶに変え野の獣が食い尽くす。
15　彼女がバアルのために香をたいた日々のゆえに私は彼女を罰する。彼女は耳輪や首飾りで身を飾り愛人たちの後を追って
私を忘れ去ったのだ――主の仰せ。
16　それゆえ、私は彼女をいざない荒れ野に導いて、彼女に優しく語りかける。
17　私はそこで、ぶどう畑を彼女に与えアコルの谷を希望の門として与えよう。
彼女はそこで、おとめであった日々のようにまたエジプトの地から上って来た時のように
私に答える。
18　その日になるとあなたは私を「わが夫」と呼び
もはや再び私を「わがバアル」と呼ぶことはなくなる――主の仰せ。
19　私はもろもろのバアルの名を
彼女の口から取り除く。もはやその名が再び思い起こされることはない。
20　その日には、私は彼らのために
野の獣、空の鳥、地を這うものと契約を結ぶ。また弓と剣と戦いをこの地から絶ち彼らを安らかに憩わせる。
21　私はあなたと、とこしえの契りを結ぼう。
私は正義と公正、慈しみと憐れみをもってあなたと契りを結ぶ。
22　私はまことをもって、あなたと契りを結ぶ。やがて、あなたは主を知るようになる。
23　その日になると、私は答えよう――主の仰せ。
私は天に答え天は地に答える。
24　地は、穀物と新しいぶどう酒新しいオリーブ油に答え
それらはイズレエルに答える。
25　私は彼女を地に蒔きロ・ルハマを憐れみロ・アンミに向かって
「あなたはわが民」と言う。
彼もまた言う。「わが神よ。」