【NO.88】発見! 昭和「登山刀 」。 関兼常 「金モールワシ頭登山刀 」 瑞雲昇龍剣?

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これは、昭和時代の「登山刀」と言われるものです。かつて昭和には、登山刀という刃物のジャングルがあり、「登山刀」は一般名詞であったのです。このナイフは先に紹介した【NO.66】より古い時代のものと思われます。 【NO.66】のビクトリアの登山刀になると、より洗練されスポーツライクとなり、装飾的なものは無くなります。 つまり、この登山刀はより初期タイプで、ナイフとして作られたと言うよりも柄頭の装飾、目釘の装飾と言う、カタナ寄りの文脈で作られたものです。

さて、実物を見てみると柄はアルミダイキャストです。また、柄頭は鷲頭になっていて、凝っています。更に柄材は金の図案を透明な樹脂で固めたものとなっています。片方は瑞雲昇龍、もう片方は、般若面となっています。キレイで美術品的価値を感じます。また、刃は両刃でステンレス綱です。店主からも、この時代のステンレス刃は全然切れないし、安くしとくよ、と言われて買いました。値段は、全鋼の肥後守一本分プラスアルファ位の金額でした。その金額ですから、切味に文句をつけれるレベルではありません。

しかし刀身が汚れていて、こびりついたセロファン紙や、錆び止め油が経年劣化で茶色に
乾いてこびり付いているなど、落とすのに大変でした。その後で、紙や竹を切ってみると、そこそこ切れます。まだ、砥石にはかけていません。最近の進歩した砥石で研ぐと、切味はある程度向上すると思われます。
( → 後日、小刃の角度を鋭角に研ぎ直すと、切味は大幅に向上しました。ただ刃持ちは良くないかも知れませんが、元々ハードに使うようなナイフでもありません。)

この製品は、どこにもマークが刻んでなくて、メーカーがわかりませんでしたが、同時にもらってきた紙箱を見て判明しました。このキューピットのトレードマークは関の北正(株)のものでブランドは「関兼常」です。しっかりしたメーカーのものでした。

この登山刀(ナイフ)は、切味を云々すべきものではありません。この拵えにこそ、注目すべきものです。微細な昇竜、瑞雲、般若おもて、などの象嵌様の細工物や鷲の頭の鋳造など、その技法は今ではもう廃れて、作れる職人も工場も無いでしょう。そのような意味では、これは昭和の技術遺産、職人の手仕事遺産と呼べるものです。

刃長13.1㎝、刃幅24㎜、刃厚3.4㎜
全長23.8㎝。
→ 鷲の頭が付いたナイフなんて、異世界転生もののアニメ以外、初めて見ました。

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