LONGING FOR COLOR  KYNEさん 映画「あこがれの色彩」

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KYNE
1988 年生まれ。2006 年頃から福岡で活動を開始。2010 年頃にシンプルな背景に女性を描く作風が確立。2020 年 には福岡市美術館に壁画作品『Untitled』を描き話題に。近年は海外からも注目を集めている。

映画 あらすじ
伝統的な焼き物の街。そこに14歳の結衣(中島セナ)は、父 信夫と祖母と三人で暮らしている。結衣は、絵を描くことを自分の拠り所にしている。
信夫は、仕事先の若い絵付け師・美樹に好意を抱き近づく。
結衣も偶然 絵を通じて美樹と知り合い親しくなる。結衣にとって初めて心を開いた大人だったけど、ある事実を知ることで、信夫を利用され、裏切られたと感じる。
結衣は、大人の勝手な振る舞いに自分の大切な想いを押し潰されそうになるが懸命に抵抗することを選ぶ。


監督から
絵を描くこと。
私が育った佐賀県西部は、江戸時代から続く焼き物の産地だ。幼い頃は、街に100を超える窯元があり、 焼き物を生業にしている人がたくさんいて、とても活気があった。 若い頃の私は、焼き物に全く興味がなかった。薄い白磁にたくさんの色を使って、金色で装飾された絵柄や デザインは、古臭く下品だと思っていた。 しかし、40歳を過ぎた頃にふと手にした古い皿がとても美しく見えた。 それは、白磁の余白に小さく手描きされた薔薇の絵だった。青の線で茎や葉が塗られ、落ち着いた赤がとても モダンに感じられた。絵付け師が、青の濃淡を繊細に塗っていることが理解できた。 その時、初めて職人の想いが伝わってきた。 しかし、一部を除きもうそのような焼き物は作られなくなって街は元気を失っていた。絵柄の入ったものよ り、合理的に作られた柄のないシンプルな焼き物に需要が移り、手の込んだ技術の必要な焼き物は高価で、売 れなくなっていた。手の込んだ焼き物を選ぶほど、余裕を持って暮らせる人が少なくなったのかもしれない。 合理的に効率よく利益を産むシステムが重視され、人の想いがこもったものは敬遠される。 人と人さえ利害関係で群れているのではないか。心を持って深く人と関わらない。 柔らかくない寂しい世の中。
花や景色など自然を見て美しいと感じることと、人の創造物を美しいと感じることには、 どのような違いがあるのだろうか? 創作物に共感することのできる感性は、人の感情の中で、もっとも人間らしい柔らかい部分だと信じる。 美しさを感じる心は、言葉より深く信頼できる。人の伝えたい想いが、響くのかもしれない。
主人公・結衣は、絵付け師の美樹と出会い、美樹の描く絵に好感を持つ。勇気を出して今まで描いてきた絵を
美樹に見せる。結衣は、美樹に絵を褒められ心を開く。初めて繋がった大人。
結衣の父親 信夫は、自分の欲望を優先して、表層的にしか結衣と関わらない。
結衣のような柔らかい心を持つ人が、生きにくい社会だと思う。結衣は、深い孤独の中にいる。
自分らしく純粋に生きることは、たやすくない。結衣は、大人の勝手な振る舞いに自分の大切な想いを
押し潰されそうになるが懸命に抵抗する。
遠回りでもいい。心の声に耳を澄ませてゆっくり進めばいい。自分の色を信じて。

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