2012年度吹奏楽コンクール課題曲Ⅰさくらのうた(第22回朝日作曲賞)

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2012年度吹奏楽コンクール課題曲Ⅰさくらのうた(第22回朝日作曲賞)/SAKURA Song
福田洋介

 サクラを見上げてしまうのは、日本人の習性でしょうか。サクラを嫌いと言った人に(なかなか)会ったことがありません。
私が4月生まれだからなのでしょうか、サクラが咲くとソワソワしてしまいます。
咲き誇るドラマチックな表情を見ると、幸せな心持になり、舞い散る姿を見ると切なくなる...
 「さくらのうた」のBからのメロディ、実は今から15年前に発想していたのです。しかも「さくらのはなさくころに...」と詞をつけていました。
いつかこのフレーズを使って作品を...と思いながら、様々な分野の音楽(演劇・TVなど)を創作する間、実は「うた」になかなか注視できない...
つまり「うたがニガテ」だった期間が長くありました。しかし近年の器楽作品ではタイトルに(無意識的に)「うた」を付けています。
最近の吹奏楽演奏を聞き、器楽曲だからこそ「うた」の心構えが最重要だと再認識したからでしょう。
 わかりやすいメロディとわかりやすいハーモニー、そして吹奏楽の色彩豊かな響き。そして一見するとシンプルであるが演奏してみるとハードルの高いメロディとバランスが問われるハーモニーとオーケストレーション。
ひとつとして同じ演奏を聞くことが出来ないスコアをつくろうと思ったのです。
楽譜でプレイヤーを束ねず「プレイヤーに余地のある楽譜」を提供することが今回のテーマでした。
 サクラを愛でながら思いを馳せるその心が、人によってまったく違うのと同じように、音楽のしなやかな変化を信じて、自分達だけの「さくらのうた」を演じていただけたら嬉しいです。たくさんのサクラが美しく咲き誇り、美しく舞い散りますように。
 「さくらのうた」が課題曲として選出されたこと、そして朝日作曲賞まで頂けましたこと、本当に嬉しく思います、
ひとえひたくさんの音楽仲間と研鑽を重ねた結集、そして先輩方、仲間達の叱咤激励のおかげです。
多くの皆様に心から感謝申し上げます。
(会報「すいそうがく」No.188 2011年12月号)
作曲:福田洋介 演奏:大阪市音楽団 指揮:秋山和慶
録音:京都府八幡市文化センター(2011年9月7日)

〔略歴と主な作品〕
福田 洋介 ふくだ・ようすけ 1975年東京杉並生まれ。現在まで作・編曲は独学。中学・高校と吹奏楽を続ける。高校在学中より現在まで演劇・舞踊・映画・TV・イベント等の音楽製作、
吹奏楽・室内楽の作・編曲および指導・指揮に力を注ぐ。吹奏楽やアンサンブルのCDや楽譜を各社より出版。
佐渡裕&シエナWO、テレビ朝日「題名のない音楽会21」などのアレンジャーとしても好評を博す。
主な作品:吹奏楽のための「風之舞」、シンフォニック・ダンス、華円舞 ブルースカイ・カーニバル(吹奏楽オリジナル作品(windsscore)) 他。

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