国民に寄り添う天皇陛下

即位を国内外に宣言される「即位礼正殿の儀」が４日後と迫る中、天皇皇后両陛下は18日、上皇ご夫妻に挨拶するため皇居を訪れました。
半蔵門から皇居に入る際、両陛下が居合わせた人々に笑顔で手を振られていますね。
天皇陛下が即位されてからまもなく半年。
国民に寄り添う両陛下のお姿とは。
５月１日。
天皇陛下が即位され、新しい時代「令和」が始まりました。
（天皇陛下）「常に国民を思い、国民に寄り添いながら憲法にのっとり、日本国および日本国民統合の象徴としての責務を果たすことを誓い、国民の幸せと国の一層の発展、そして世界の平和を切に希望いたします」。
即位からのおよそ半年間。
天皇陛下はそのお言葉通り、国民に寄り添われてきました。
即位後、初の地方公務は愛知県。
ここで開かれた「全国植樹祭」には療養中の皇后・雅子さまも体調を整えて出席されました。
その後訪問した医療センターでは身をかがめて入所者の手を握られる姿が。
両陛下の暖かいお人柄に入所者からは喜びの声が漏れたといいます。
６月。
「こどもの日」にちなむ施設訪問では…。
（園児）「いらっしゃいませ」。
子どもたちと「お店屋さんごっこ」で触れ合われました。
（天皇陛下）「おすすめは何ですか？メロン？」忙しい日々を送る中、夏には那須の御用邸で家族揃って静養されました。
このとき両陛下は愛子さまとともに、真夏の炎天下で待っていた人々の元に歩み寄りおよそ30分間に渡って交流されました。
（ご一家と話した男児）「夏休みの勉強が終わらなくて、頑張ってと」。
（ご一家と話した女性）「テストが１週間後にあるといったら愛子さまが笑顔で」。
那須の御用邸に入られたご一家。
愛犬ユリを連れて散策されると、愛子さまの指にトンボが。
（記者）「こちらでトンボとったりされるんですか」。
（愛子さま）「たまに」。
（雅子さま）「大好きなんですよね、つい最近までは」。
（記者）「少しはごゆっくりできそうですか」。
（天皇陛下）「できるといいですね。風も涼しいですし」。
動物が好きな両陛下は秋田県で動物愛護センターを訪問したとき、自ら犬を連れて歩く体験もされました。
（天皇陛下）「だいぶ引っ張りますね」。
「令和流」といわれる新しい皇室像もみられました。
語学に堪能な両陛下は海外の賓客との会見などで通訳を介さず、直接話される場面が増えました。
天皇陛下はこの半年、上皇さまから引き継がれた公務や意思を大事にし、「常に国民を思う」姿を重ねられています。


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