羊をめぐる冒険 茶路めん羊牧場編 羊飼いの話 シニア夫婦と一匹北海道車中泊旅行

Описание к видео 羊をめぐる冒険 茶路めん羊牧場編 羊飼いの話 シニア夫婦と一匹北海道車中泊旅行

北海道白糠町の茶路めん羊牧場で羊飼いをしていらっしゃる京都出身の鎌田周平さんからお話を聞きました。本当に感動しました。長い動画になると思いますが是非おつき合いください。
羊の群れの移動や毛刈りの様子を見学させていただきました。全然知らなかった羊についてのお話が聞け、体験もできてとても有意義でした。

★目次
00:00 北海道白糠町 茶路めん羊牧場 鎌田周平さんのお話
00:19 茶路めん羊牧場とファームレストラン・クオーレの場所
01:26 代表取締役社長 武藤浩史(むとうこうじ)さんのお話
03:29 取締役 鎌田周平さんが帯広畜産大学に入学したきっかけ
04:05 見学前に足裏の消毒
04:21 鎌田周平さんが羊飼いになったきっかけ
04:55 子羊を見みせてもらう
07:12 冬場の牧場は寒いのか
08:19 毛刈りの様子を見る
12:07 羊毛から毛糸が紡がれる仕組み
14:27 羊肉について
19:54 放牧された羊の群れの移動
21:45 羊の群れをなす習性について
22:22 羊の交配について
23:25 不思議な羊の行動 リーダー不在の羊の群れの動き
25:56 羊の種類(サフォークとポールドーセット)
26:22 牧羊の問題点
27:16 牧羊を志す人材(獣医師国際免許では羊実習必須)
28:14 実習生の実習内容
29:07 将来の展望(羊がずっとここに居てほしい)

何を隠そう、僕は村上春樹の初期の作品に大きな影響を受けた。「DIYをめぐる冒険」の「めぐる冒険」というフレーズは村上春樹の初期の三作品の完結編とも言える「羊をめぐる冒険」の表現を真似たものであるし、ハンドルネームの「いるか」は作品の中で登場する「いるかホテル」を意識している。僕は、小説としての羊をめぐる冒険に大きな影響を受けたということを表明しているということだ。
村上春樹は「羊をめぐる冒険」という小説を書く前、羊牧場について実際に北海道で取材した。モデルとなった場所もあるらしいが、小説の中の羊牧場はあくまで架空の場所だ。僕はそのモデルとなった場所がどこなのかということには特に関心がない。そういうことではなく「羊をめぐる冒険」を本当にやっている人が北海道に居るということ。その人に興味がある。
実は北海道に知り合いの「羊飼い」が居る。彼の名前は鎌田周平(かまたしゅうへい)(46歳)。彼は京都府出身で私と同郷で旧知の仲なのだ。僕は気安く鎌ちゃんと呼んでいる。何と鎌ちゃんは20年以上前に京都から遠く離れた北海道に向かい「羊をめぐる冒険」に挑んだのだ。そこで羊博士のような羊飼いに出会い、羊に魅せられ現在も「羊飼い」の仕事をしている。どうして鎌ちゃんは実際に「羊をめぐる冒険」に出たのか。どうして羊が入り込んだかのように、今もなお「羊をめぐる冒険」を続け、これからも続けていくのか。実際に会って話を聞いてみたいと常々思っていた。それが、今度の北海道旅行で実現できたのだ。 
昔の話になる。実は僕は公立学校の教師だった。鎌ちゃんが中学3年のとき僕が担任をしていた。鎌ちゃんは温厚で決して怒らない。何かを頼めば断らない。情に厚い。つまりいい人だ。こんなエピソードがある。卒業も間近の頃だった。クラスでヤンチャな男子が居た。進学先は学校推薦で決まっていたのだが些細なことで喧嘩がはじまり、殴り合いに発展しそうになった。その時その男子を後ろから羽交い締めにして、「今は抑えろ」と必死に制止していたのが鎌ちゃんだ。喧嘩で相手に怪我をさせたりすれば推薦が取り消されかねない。そう思って咄嗟に鎌ちゃんが取った行動だった。ヤンチャな男子も鎌ちゃんの必死の制止に従った。それから数年して、鎌ちゃんが僕の家に遊びに来たことがあった。鎌ちゃんは大の動物好きでそれに関する勉強をしたいのだが、どの学校に進めばよいのかわからず、進学先を決めかねているということだった。その時カミさんが「帯広畜産大学はどう?」と言った。知り合いで畜大に行った人が居たからちょっと言ってみたらしい。すると何と鎌ちゃんは帯広畜産大学の単科大学としての特徴に惚れ込み、本当に京都から遠く離れた北海道の畜大に進学したのだ。そして畜大での実習先が「茶路めん羊牧場」だった。そこで鎌ちゃんは羊博士とも言えるほど羊にのめり込んだ社長の武藤浩史(むとうこうじ)さん(実は武藤さんも京都出身)に出会った。社長さんは畜大の先輩で畜大時代に研究室で実験動物の羊を飼っていた。ある日突然研究室の教授に「食べるぞ」と言われ、自ら羊を屠(ほふ)り、捌いて炭を起こし羊を食べた。その美味しさは脳天を突き抜けるような衝撃だった。屠る前に見つめられた羊のビー玉のように透き通った目が忘れられなくなった。この瞬間が羊が入り込んだかのような原体験だったのだ。社長さんは羊のために大学院に進み、さらにカナダに渡って学び、茶路めん羊牧場を開いた。周りは牛の牧場ばかり。当時としては恐ろしくマイナーな家畜である羊専門の牧場を作ることは、まさに「羊をめぐる冒険」だった。社長さんは畜大時代の原体験から、羊肉の美味しさを多くの人に知ってもらいたい、羊を真っ当に評価してもらいたいという純粋な気持ちで冒険を始めた。しかし、新しいことをやり始めればそれがどれだけ真っ当なことであっても伝統や習慣になじまず、当初はさまざまな軋轢があった。それでも社長さんは冒険をやめなかった。
鎌ちゃんはそんな社長さんと羊たちに触れ、すっかり羊に魅了された。社長さんは羊を手塩にかけて育て、そして羊を敬愛していた。鎌ちゃんもすぐにその気持を共有するようになった。そして鎌ちゃんは白糠町に移住し、社長さんとともに今も茶路めん羊牧場で羊が日本でメジャーな家畜になる日を夢見て「羊をめぐる冒険」を続けているのだ。様々な困難はあると思うが、実直な鎌ちゃんなら、絶対に大丈夫だ。
鎌ちゃんに会ったのは10年ぶりくらいだ。前に会った時は奥さんと一緒に京都で我々がやっていた「いるか喫茶」に来た時だった。生き物相手の羊飼いだから殆ど京都に帰ってこない。だからもう会えないかも知れないが、もし我々が北海道に行くことがあったら、その時また会おうと約束した。今回の旅行で、その約束を果たすことができたのだ。
羊を愛し、羊と共に暮らす社長さんの気持ちを鎌ちゃんは受け継いだ。鎌ちゃんは実に頼もしい羊飼いになっていた。昔と全く変わらず「いい人」だった。純粋な少年の頃の気持ちを今もずっと持ち続け、「羊をめぐる冒険」という夢をひたむきに追い続けている鎌ちゃんを見て感動した。そしてそんな鎌ちゃんに再会できたことは何より本当にうれしかった。

★茶路めん羊牧場
https://charomen.com/
★茶路めん羊牧場ショッピングサイト
https://charomen.com/shop/
https://charomen.thebase.in/
★茶路めん羊牧場Instagram
  / charomen0610  
★今週の牧場
  / sheep_sing_a_song  

★カミさんがショート動画を作ってサブチャンネルでアップしています。そちらもよろしくお願い致します。
   • シニア夫婦+1匹の北海道車中泊旅行  

#シニア夫婦と一匹北海道車中泊旅行

Комментарии

Информация по комментариям в разработке