Message to a friend(Pat Metheny) / Oblique Signposts

Описание к видео Message to a friend(Pat Metheny) / Oblique Signposts

◼︎2023年6月にライブ収録を行ったOblique Signposts。収録からの抜粋で、第二弾となるアルバム『While the blue longs for their distance 』の配信が2024年11月下旬に開始。収録曲よりPat Metheny作曲のMessage to a friendを公開。



◼︎『Amidst Wayfares』『While the blue longs for their distance 』レコ発記念ライブ
2024年11月25日(月)
公園通りクラシックスにて開催
19:00 open 19:30 start ¥3,500+drink order
予約は下記より
http://koendoriclassics.com/


◼︎『Amidst Wayfares』配信中
https://ultravybe.lnk.to/amidstwayfares


◼︎Member
石崎忍 Shinobu Ishizaki alto sax
市川秀男 Hideo Ichikawa piano
清水昭好 Akiyoshi Shimizu bass
大村亘 Ko Omura drums

2023年6月27日公園通りクラシックスにて収録
Recording live at Shibuya,Koendori Classics on 27th/06/2023
星野泰晴 Yasuharu Hoshino producer, cinematographer, photographer
松下真也 Shinya Matsushita recording engineer, mix&mastering engineer
亀山響吾 Kyogo Kameyama cinematographer
中野里穂 Riho Nakano editor
山田明加 Haruka Yamada designer



◼︎解説
中国語を母語とする英語表現作家イーユン・リー(李翊雲)の短編「黄金の少年、エメラルドの少女」は、ゲイであること、そして「人類への無関心」を隠し二十代でアメリカに逃げた四十四歳の寒楓が、七十一歳の母である七十一歳の戴教授のアパートに戻って来たところからはじまる。母はかつての教え子である三十八歳の思余を紹介し、結婚を勧める。お似合いの美男美女という意味の金童玉女とはかけ離れた、ともするとちぐはぐに見える三人の話は最後にこう結ばれる。
「三人とも、孤独で悲しい人間だ。しかも、互いの悲しみを癒せはしないだろう。でも、孤独を包みこむ世界を、丹精こめて作っていくことはできるのだ。(They were lonely and sad people, all three of them, and they would not make one another less sad, but they could, with great care, make a world that would accommodate their loneliness.)」

「物語を書いたら、その物語が外へ出かけていって他の物語と語り合うというふうに考えたいんです。」イーユン・リーは他の物語と語り合うように文章を書く。


今回のアルバムを作るにあたって、深く切ない余韻が残るこの作品へ呼応し、響きあうようなものにしたいと考えた。


その答えの一つは近づくからこそ失われるもの、遠くても失われないもの、その距離も空間も確実に存在すること。地名と地名の間の何もない地域、目撃されなかった事物、過ぎ去った時間、他なる場所の形見として、想像力の道具として、隙間を埋めるように音を出した記録として、この作品が、音楽が存在できないだろうか。

アメリカの著作家レベッカ・ソルニットは『迷うことについて』の中でこう書いた「世界はその際や深みで青みを帯びる。この青は迷子になった光の色だ。スペクトルの青側の端に位置する光は、大気や水の分子によって散乱するために太陽からわたしたちのところまでまっすぐには届かない。水にはもともと色がなく、浅い水は底の色をそのまま透き通らせる。しかし深みは散乱した光線に満たされ、水が澄んでいれば澄んでいるほど濃い青色となる。(中略)現実ではないような、憂いをたたえた、はるかな見通りのいちばん先に見える青。隔たりの青。わたしたちまで届くことなく、その旅路をまっとうできなかった迷ってしまった光。この世に美を添えるのはその光だ。世界は青の色に包まれている。(中略)わたしたちが現実に生きている世界では、わたしたちが遥かな遠さに到着すれば、隔たりは隔たりであることをやめ、青みを失う。遠さは近さへと代わり、もはや同じ場所ではなくなる」

満たされない隔たり。それは解決するべき距離ではなく、決して手に入れられないものとして大切にし。また、もしかしたら青自身がその隔たりを大事にしてくれている瞬間もあるのかもしれない。であればその慕情が続いている間に、大事なことは伝えよう。繋ぐ言葉と音を出してみようんな思いを込め、タイトルを「While the blue longs for their distance」とした。

竜胆(りんどう)は、枕草子でも「こと花どものみな霜枯れたるに、いとはなやかなる色合ひにてさし出でたる、いとをかし」(りんどうは枝ぶりは良くないが、他の花が皆霜枯れしてしまう頃に、華やかな色彩で咲き出すのが、実に趣がある)と読まれた通り、古来からその孤高の美しさで親しまれてきた。兄弟作品と呼べる『Amidst Wayfares』の写真を撮った山形、月山では周りが枯れ草なのに、竜胆だけが咲いていた。1000年という時間を超えて清少納言と感覚を共有するとともに、今回の表紙とした。

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