「カタギの世界に愛想が尽きた」王将事件の容疑者が"ヤクザになった理由" 社長との接点は?元警察幹部「独断でこんな大きな事件を起こすことはまずありえない」(2022年11月4日)

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2013年12月に「王将フードサービス」の社長だった大東隆行さんが射殺された事件。この事件で逮捕された暴力団組幹部の男は、一体どんな人物なのでしょうか。

 9年前に起きた事件がついに動き出しました。今年10月28日、別の銃撃事件で服役していた福岡刑務所を出た特定危険指定暴力団・工藤会系幹部の田中幸雄容疑者(56)。京都への移送は、暴力団側の奪還や襲撃を警戒し、防弾仕様の車両が使われるなど異例の措置が取られました。そして、田中容疑者の身柄は約11時間かけて京都府の山科警察署に移されました。

 事件が起きたのは2013年12月19日。京都市山科区にある「王将フードサービス」の本社前の駐車場で、社長だった大東隆行さん(当時72)が胸や腹などを4発、銃で撃たれて殺害されました。

 実行犯として逮捕された田中容疑者とは一体どんな人物なのか。取材班は事件の4か月後に発売された月刊誌「実話時代(2014年4月号)」を入手しました。そこには次のようなことが書かれていました。

 【「実話時代」 2014年4月号より】
 (小見出し)『カタギへの絶望 上辺だけの、綺麗事に終始しがちな世界からの脱却』

 暴力団の若手幹部の特集記事。この中で田中容疑者は暴力団組員になった理由をこう話していました。

 【「実話時代」 2014年4月号より】
 『ひと言で言えばカタギの世界に愛想が尽きたということです。とんでもないトラブルに巻き込まれてうんざりするような体験をしましたが、それを助けてくれたのが石田組の方々でした』


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