2.0L 4気筒 NA エンジン パワーチェック大会 2.0L NAカテゴリーで1番の駆動力を獲得するのは誰だ!

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今までこのチャンネルでは、数多くのモデルのエンジン出力試験、いわゆるパワーチェックを実施して参りました。今までは個々のメーカーが公表するエンジンのトルク、及び出力の特性と実際にこちらで計測値する事によって得られた特性とを比較して参りましたが、本日は2L 4気筒 NAエンジンモデルどうしのエンジン出力試験の計測結果を同じグラフ上に描写し、相対的にエンジンの性能を検証していきます。
更にその結果から、個々の車種の駆動力、いわゆるエンジンが車体を前に押し出す力の特性も比較していきます。これにより、どのエンジンのどの部分がどのように優れているかを相対的に検証、比較していきます。

本日、比較を行う車種は
AP1型 ホンダ S2000 無限チューニング仕様 9.3万km走行
AP1型 ホンダ S2000 ノーマル13.8万km走行
FD2型 ホンダ シビックタイプR ノーマル17.5万km走行
FN2型 ホンダ シビックタイプRユーロ ノーマル 15.6万km走行
ZN6型 トヨタ 86 ノーマル7.3万km走行
S13型 ニッサン シルビアQ’s 23万km走行
ただしエンジンオーバーホール後3万km走行
の6台となります。計測は私のガレージにありますシャーシダイナモメーター、ダイナパック2000を用いて行いました。

どのエンジンも同じ2L 4気筒 NAエンジンにも関わらず、エンジンによってトルク特性が全く異なり、どのエンジンもエンジン回転数に対するトルクの値は目まぐるしく変化している事に気付きます。その最も大きな理由は、エンジン回転数によってエンジンが吸い込める空気量が異なるからです。慣性効果、脈動効果、共鳴効果と言った吸気管内に生じる吸入空気の疎密波がその特性を形成しますが吸気ポートの長さ、径、吸気チャンバーの容量を計算し意図的にトルク特性をデザインする事が可能です。更に、VTEC、VVT、VTCなどの可変動弁系機構で吸気効率を高める事ができます。その他、ボアスト比、圧縮比、点火時期の適正化による燃焼効率の向上、排気ガス排出性、機関損失の低減などでもトルク特性は変わってきます。このようにトルク特性は数多くの要因が複雑に影響し合って形成されるので、人間の顔と同じように、世の中に星の数ほどの存在するエンジンの種類の中に2つとして全く同じトルク特性を示すエンジンは存在しません。
本日は、エンジン回転数に対するトルクと出力の特性だけでなく、それから得られた駆動力の比較も行い、各車速、ギア段でどの車がどれだけ車体を加速させる能力があるかを定量的に比較していきます。本来、車を購入する際はその目的によってこの特性を見て車種を選ぶものと思っておりますが、最近ではどの車も走行性能が高く、ATやCVTが普及しているため、この特性を気にすることがなくなりました。そのため、以前のカタログにはほぼ100%掲載されていたこの特性も見掛けなくなりました。これは寂しい事ですね・・・
それでは、このパワーチェック、駆動力の大会では、どの車種が勝利を収めるのでしょうか?じっくりと御覧頂きたく思います。

00:00 タイトルと冒頭挨拶
01:33 本日の比較車種紹介
02:23 計測の条件、計測データの見方
07:13 AP1型 S2000
08:58 FD2/FN2 シビックタイプR/ユーロ
10:45 ZN6 86
12:45 S13 シルビア Q's
14:24 全体まとめ
16:12 終わりの言葉

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#fn2
#ap1
#s13
#dc2

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