ママの心も体も軽く…お出かけ安心 外出先に付き添う"付き添い専門ベビーシッター"「預け先ない」自身の経験もとに企画 (24/01/14

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小さな子どもを連れての外出、大変ですよね。そんな子育て中のみなさんに、力強い味方が誕生です。

 「面白い本ないかなー」

 「手つなごう」

 小さな子を連れたママとその友人、3人でのお出かけのように見えますが…。

 「レッツゴー!」

 子どもの手を引くこちらの女性。実はママではなくベビーシッターです。

 自宅に出向くのではなく、ママの外出先に付き添う「付き添い専門」のベビーシッターなんです。

 利用するのは読書が趣味のママ。

 「(Q:ゆっくり本選ぶ機会ない?)ない。図書館行っても(子どもが)ちょろちょろしてゆっくりできない。こうやってゆっくり本を選びに来ることない」(利用者)

 読みたい本を選んで、ゆっくり本を読む時間が欲しいという依頼です。


 「おやつ持って行っておいで」

 カフェではママが本に集中できるよう、シッターは子どもを連れてキッズルームへ。

 ママは約半年ぶりの1人での読書タイムだといいます。

 「久しぶりにゆっくり本を読めて心が満たされた。普段寝かしつけと同時に自分も寝てしまい、なかなか自分の時間をとることができない」(利用者)

 ママにも自分時間を過ごしてほしい。付き添い専門シッターを企画した櫻澤美紗さんです。

 「シッターとしてはまだまだだが、(ママが)少しでも気持ちが楽になっていたらいいな」(櫻澤美紗さん)

 新しいコンセプトの「付き添い専門シッター」。お出かけだけじゃない、様々なシーンでママたちを助けてくれます。

 札幌の櫻澤美紗さん。企業での経営企画などの経験を活かして、女性の働き方支援を行っています。


 「ママ今日またお仕事です」(櫻澤美紗さん)

 美紗さん自身も3歳と1歳の2人の子のママ。上の子は保育園に預けていますが、下の子は預け先が見つからず、子育てと仕事の両立に苦戦する毎日です。

 「私自身がこの子の預け先に困っている」(櫻澤さん)

 そんな美紗さんが企画したのが付き添い専門シッター。

 「自宅に知らない人を招き入れたり、知らない人に子どもを預けてその場を離れたりする抵抗感があるなら(その抵抗感を減らすため)真逆のサービスはどうかと」(櫻澤美紗さん)

 自宅の外で子どもと一緒にいる時に利用することでベビーシッターへの抵抗感をなくし、気軽に利用できたらと考えました。

 この日、シッターを担当するのは保育士のあゆみさん。

 「1歳児が2名、ママが講師をしている間のシッターということですね?」

 「じゃあ、ママがお仕事に集中できるようによろしくお願いします!」(保育士 武田 あゆみさん)

 この日の利用はベビーマッサージ講師の2人のママ。教室の間、2人の子どもをみていてほしいという依頼です。


 「よし、じゃあ滑り台レッツゴー」(あゆみさん)

 無理に子どもを遊ばせるのではなく、ママの姿を確認しながらお互い安心できる環境を作ります。

 「ママ頑張ってるね」(あゆみさん)

 「泣いてない。楽しそうに遊んでてよかった。ママ、ママずっと言ってたから大丈夫かなって思ってたけど」(利用者)


 料金は1時間1650円から。約2時間の教室を終えたママたちは…。

 「11時20分くらいから寝た」(あゆみさん)

 「すごく助かりました。子連れでもできる仕事だけど、ママって寄ってくるのとは違ってみてもらえるという安心感と、自分も集中して仕事できたので大満足」(1歳の子のママ)

 「全然泣いたりする様子がなく楽しんでいるのガラス越しで分かったので、お任せしてよかったなと思った」(1歳の子のママ)

 美紗さんは、今後サービスを全国展開し本格事業化を目指しています。

 「私は子どもがいてもしたいことは一番は仕事。初めは私自身のためのサービスだと思って作ったけど、共働きとかお母さんたちの気持ちが外に向いている時代だと思う。今の時代に合ったサービスだと思っている」(櫻澤美紗さん)

 ママのそばで子どもをみてくれる、付き添い専門シッター。ママの心と体も軽くしてくれそうです。

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