第二部各論 第1章11節 母親がモラハラ? 子供のカサンドラ症候群 

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<本の紹介>
2022/8/5
精神科医の本音 (SB新書) 益田 裕介
https://www.amazon.co.jp/dp/4815616221/
2022/8/22
精神科医がやっている聞き方・話し方 益田 裕介 https://www.amazon.co.jp/dp/4866801921/

00:00 OP
02:06 ASD:受動型と積極奇異型
08:01 その他の特徴
10:57 家で安心できない

本日は「母親がモラハラ? 子供のカサンドラ症候群」というテーマでお話しします。

親が発達障害で子供が困る、自分の親は毒親だったんじゃないか、ひどいことをされた、愛情を受けられなかったと訴えて、大人になってから病気を発症することは結構あります。

昔はおばあちゃんがいたりおじいちゃんがいたり、家族の単位が大きかったり、親代わりの先生や親密な先生、友達づきあいも濃かったりしたのですが、現代はそれほど親密な関係はありません。家族以外。
学校の先生も熱血教師というよりは、程よい距離感で勉強を教えてもらうということになっています。

昔とはちょっと違うのですが、そのぶん家族、母親と子供たちの結びつき、父親と子供たちの結び付きは強くなっている。
うまく機能している家族だったら良いのですが、機能しない場合、セーフティーネットがなかなかありません。
それで困って大人になっても心の傷を持っている方がたくさんいらっしゃいます。

夫が発達障害でその奥さんがうつになってしまうことを「カサンドラ症候群」と言うのですが、その言葉を借りて、子供がカサンドラ症候群のようになってしまう、うつ病のようになってしまうことを解説してみようと思います。

■ASD:受動型と積極奇異型

発達障害の「ASD」は自閉スペクトラム症、「ADHD」は注意欠如多動性と言います。ASDとADHDは合併することが多いのですが、今回はADHDの特徴は伏せておきます。

ASDの中でも大きく「受動型」「積極奇異型」の2つに分けられるので、その2つの特徴を解説するとともに、子供はどういう影響を受けるのかということを話そうかなと思います。

ASD受動型といってもADHDの要素はあるし、ASD積極奇異型といってもADHDの要素があるということです。

・ASD受動型
ASD受動型というのは受け身です。
受け身で自分の主張がなくて、どうしたらいいかよくわからない、自分の意見がないタイプです。
こういう人は興味関心の幅が狭く、結構わかってないことが多いです。
世間の暗黙知がわかっていないことが多い。

子育ても普通に自然にできるよと言うのですが、なかなか子供の気持ちがわからなかったり、世間の常識というのが身に付いてないので、結果的にネグレクトみたいになってしまいます。
子供にご飯は与えているけど愛情を注げてないとか、愛情注いでいるつもりでもきちんと言葉にできていない、ボディータッチが少ない、しつけをしてあげられていない、宿題を見てあげられないなどネグレクトのようになってしまうことがあります。

子供の方はそういう母親あるいは父親なので、自分は愛されてないんじゃないかと思います。

親の表情も読みにくい。
ASD受動型の人は、昔でいうところのエヴァンゲリオンの綾波レイみたいなもので、無表情なのです。
無表情だからどんな表情がよくわかりません。
笑ってくれないので、愛してくれていないんじゃないかと、そういう感じで常に不安になってしまう。

質問しても的外れな応答することが多いんです。
ボソボソと喋るし、的外れだったり、子供が母親をコントロールしてしまったり、「お母さんやってくれないなら私についてきて」みたいな感じで親が子供の手下みたいになってしまうこともあります。
でもすごく的外れで使えない子分というか、そういう感じになってしまうのがASD受動型の特徴です。

・ASD積極奇異型
ASD積極奇異型であった場合は、自分からガンガン行ってしまいます。
やり過ぎちゃうということです。
ベラベラベラベラ一人で一方的に喋ってしまう、こだわりを押し付けてしまう。

自分の好きなものとか自分の意見を押し付けて、「あんたもそう思うよね、絶対そうだよね」と言ったり、テレビを見ていても、「あの人は悪いやつなんだ」「あいつは性格悪いんだよ」と、勝手に思い込んでいるものを子供は延々と聞かされます。
1回喋ると止まらない。

こだわりが強いので教育的な虐待も起こってしまいます。
絶対勉強しろ、宿題しろと言って、子供が泣いても、それを止めることなく夜中の3時とか4時まで終わるまで「絶対寝かせない」と、大人の体力で子供を縛ってしまう。
それが正しいんだと思い込んでいるので、それがパワハラだということが全然わかっていません。
正しいことなんだと言ってやってしまう。

自分の教育方針や、こうだというものは決まっているので、先生、夫、両親が、「いや、あなたはそれやりすぎだよ」「そこまでやらなくてもいいんだよ」と言っても、「いや、この子は絶対東大入れるんです」とか言って叩いたりしながら勉強させたり、周りの意見を聞かないこともあったりします。

あとはセクハラですね。
セクハラというとアレですが、子供の性的な体験を聞いてしまったり、自由にさせてあげません。
例えば年頃になると片思いの相手とかできたりするのですが、「あんた誰々君が好きなんでしょう、恥ずかしい女」とかそういう言い方をして、子供の自尊心をすごく傷つけたりします。

デートなどしようものなら、すごく叩く、ひっぱたく。
「そんなの20歳を越えないとダメだ」と、ひっぱたいたりするのもあるのかなと思います。

あとは一方的に話し続けます。
聞き役になって、子供の話を聞いてくれないというのもあります。

こういうことは発達障害ではよく見るパターンですが、こういう人が親になったときに、子供、奥さんないし旦那さんはとても苦労します。
こういう特異さがあまり理解してもらえないんですね。
周りの人は理解してくれません。

あなたのお母さんはちょっとおとなしいんだねとか、勉強熱心なお母さんだね、みたいな形で周りが止めてくれません。
止めようと思っても止められないのですが、でも周囲の理解がなかったりします。
まだまだ世間は発達障害の理解が乏しくて、その被害に遭っている子供たちは放置されているということです。

そのような子たちが大人になって今通院していて、「自分の親はやっぱり発達障害だったのかな」とわかるパターンも結構あったりします。

この話題はもっと語りがいのあるテーマなので、また後日動画に撮ろうと思います。

■その他の特徴

思いついたことや特徴を適当に喋ろうかなと思います。

子供が相談しても理解してくれない親ということなんですよね。
親に相談しても理解してくれないから、すごく寂しくて孤独で不安になってしまいます。
生まれてから大人になるまで、独立するまでずっとそういう不安感がある。
全然理解してくれない、誰も理解してくれないという思いを抱き続けるので、結構参ってしまいます。
すごく対人関係が不安定だったり、他人のことを理解しにくい子供が育ってしまうという感じです。

親から「かわいくないやつだ」「迷惑かけないで」などと言われていることも多いです。
発達障害の人たちは自己中心的だったりしますし、親になかなかなりきれません。
親になるということは、子供のためだったら何でもしてやろうという脳内麻薬が出ます。
脳内麻薬が出るからある程度嫌なことも耐えられるのですが、その脳内麻薬の出が悪いというのもあるし、なかなか親という立場に切り替わったことを理解できません。

ついついストレスがたまると、子供に対して悪口を言ってしまう。
「可愛くないやつ」「迷惑かけないでよ、私頑張ってるのに」みたいなことを言って、子供に不必要な罪悪感を植え付けることがあります。

あとは、家の中を片付けられない、お金や時間を徹底的に管理するのが好きな人が多いです。
子供に対するおやつ代をケチったり、食費をケチったり、子供が勉強する時間をきっちり計ったり、徹底管理をするので息苦しくなってしまうというのがあります。

それで、モラハラをします。
「誰がお金を稼いでいると思っているんだ」「あんた、テストの成績が悪かったんだから、もっとしなさい」「約束したでしょう」とか、そういう形でモラハラみたいなことをして、正論で追い詰めるので息が詰まる。

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   早稲田メンタルクリニック院長 益田裕介

【自己紹介】
益田裕介
防衛医大卒。陸上自衛隊、防衛医大病院、薫風会山田病院などを経て、2018年都内で開業。専門は仕事のうつ、大人の発達障害。といいつつ、「なんでも診る」ちょっと変人よりの町医者です。
趣味は少年ジャンプとお笑い。キャンプやスキーに行きたいです。
2020年6月5日より断酒継続中。

【参考】
厚労省みんなのメンタルヘルス https://www.mhlw.go.jp/kokoro/
カプラン 臨床精神医学テキスト第3 https://www.medsi.co.jp/products/deta...
倫理規定について https://note.com/mentalyoutubers/n/nb...

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