【将棋】永世称号の凄さとは

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【文章】
将棋の世界では、永世称号と言う偉大な称号があり、タイトル戦80年以上の歴史で達成した者は、僅か9名しか存在していません。

また、この9名については、将棋の8大タイトルである「竜王」「名人」を含めた以下のタイトルで獲得した者のみを含んでおり、これに「十段」「NHK杯」「九段」を合わせると、10名となります。

タイトル戦が始まったのは戦前の1937年であり、初代名人となったのは木村義雄十四世名人です。
木村は、その後も名人を維持し続け、史上初の永世名人であり永世称号の獲得者となりました。

その後、王位や王座とタイトルが増えていき、史上初の五冠王大山康晴の台頭や、2人目の達成者中原誠、史上最高の棋士と呼ばれる七冠王羽生善治などが、永世称号を獲得しました。

さて、今回は、その永世称号とはどうすれば獲得することができるのか、永世称号の凄さとは一体何なのかをご紹介します。
620万人の競技人口に、80年以上のタイトル戦の歴史、この莫大の数字の中でたったの9名しか成しえなかった永世称号の凄さとは。

【まず、永世称号とは何なのか】
将棋の世界では「棋戦」と呼ぶ大会があり、その中でも特に格式が高いものをタイトル戦と呼びます。
1937年に始まった名人戦を皮切りに、現在は8つのタイトルが存在しています。
そのうち、叡王戦は2017年にタイトル戦に昇格したばかりであり、現在は永世称号の「規定」が設けられていません。

この「規定」をクリアすることで、永世称号の資格を持つことができるのです。
では、「規定」とは一体何を指すのか。
それはタイトル戦によって異なっており、例えば名人戦の場合、通算で5期以上獲得すると永世名人の資格を持つことができます。

竜王戦の場合、連続5期もしくは通算7期以上で永世竜王の資格を持つことができます。
この表を見ると、7大タイトルの内、最も取りやすい条件でも最低5期は必要と言うことが分かります。

また、永世称号は条件を達成した時点で名乗れるものではなく、原則として引退後に襲名となっています。

ちなみにですが、王座については「永世」ではなく、「名誉王座」となっており、これは囲碁と同一スポンサーの提供による優勝杯であるため、「名誉」と統一されています。

このように、最も取りやすくても5回優勝という壁があることが分かりますが、さらに付け加えると、棋戦によってはそもそもタイトル戦に挑戦することができないという壁があります。

例えばですが、名人戦の場合A級からC級2組と順位戦があり、トップであるA級に所属していないと名人戦の挑戦権を得ることができません。
新人棋士はC級2組からのスタートで、A級に昇級するまで最短でも4年が必要となります。
名人戦以外は、トップ組に入っていなくてもタイトル戦に挑戦することはできますが、竜王戦の条件にあるように、トップ組にいることで出場は優位になります。

次に、永世称号を獲得した棋士をご紹介します。

永世称号を持つ9名の内、複数の称号を持っている方は4名であり、以下の通りとなります。

最も多い7つの称号を持つ羽生善治永世七冠は、7大タイトル以外にも唯一の名誉NHK杯選手権者の資格保持者です。また、タイトル戦だけでなく一般棋戦・非公式戦の優勝回数も歴代1位です。

4つの称号を持つ大山康晴十五世名人は、旧タイトルである十段を含めると5つの永世称号保持者です。通算獲得タイトルは80期と昭和を代表する人物です。

中原誠十六世名人は、永世十段を含めると5つの永世称号保持者です。
大山康晴の次世代として「中原時代」を築き上げ、史上二人目の五冠王となった人物です。

渡辺明三冠は、竜王と棋王2つの永世称号資格保持者です。現役最強棋士と呼ばれ、新たな称号獲得が期待される人物です。

木村義雄十四世名人は、名人の永世称号資格保持者です。史上初の永世名人・永世称号の獲得者として、将棋界の歴史を作り上げた人物です。

谷川浩司十七世名人は、名人の永世称号資格保持者です。史上最年少名人、史上3人目の四冠王、「中原時代」・「羽生時代」を最前線で戦った強豪中の強豪です。

森内俊之十八世名人は、名人の永世称号資格保持者です。羽生世代の一人として時代を築き、歴代8位の通算タイトル12期を誇ります。

米長邦雄永世棋聖は、棋聖の永世称号資格保持者です。超一流棋士としては比較的遅めである30歳での初タイトルとなりましたが、その後は頭角を現し、史上3人目の四冠王や最年長名人獲得など、数々の記録を残しています。

佐藤康光永世棋聖は、棋聖の永世称号資格保持者です。羽生世代として活躍し、歴代7位の通算タイトル獲得数や、歴代9位の通算勝利数を持つ人物です。

ちなみにですが、タイトル獲得数に関してはこの9名で総数の約76%を占めています。これに永世九段を獲得した塚田正夫名誉十段を加えると約78%となり、80年以上のタイトル戦の内、8割弱はこの10名が獲得者であるという驚きの事実があります。

このように、永世称号を持つものは将棋界に圧倒的な記録を残していることが分かりますが、一つ気になることとして、今回紹介した棋士以外で、最も永世称号に近い人物は誰と言えるのでしょうか。

上述の9名を除いた現役棋士の中から、あと1期で永世称号を獲得できる方はいませんが、2期獲得で達成できる方は以下の3名です。
この中で、現在もA級に在籍していることや、レーティング、年齢を鑑みると、佐藤天彦九段が最も可能性のある人物と言えます。
佐藤九段は、2006年に18歳でプロ入りを果たし、新人王戦含む4つの棋戦優勝、2016年には史上4番目の若さで名人のタイトルを獲得し、その後も3期連続で名人となっています。

藤井聡太二冠や豊島将之二冠など、タイトルホルダーとして活躍する棋士も可能性は高いと言えますが、現状は佐藤天彦九段が一歩先に進んでおり、現在の活躍からも最も永世称号に近しい人物と言えます。

さて、今回は永世称号がいかに高い存在なのかがお伝え出来たかと思います。
タイトルを挑戦する土俵に立っていなければいけないこと、タイトル戦に出場したからと言って必ず勝てる保証はないこと。次々と新星が現れ続けること。これらを乗り越えたのが80年以上でたったの9名と言うこと。

果たして、次の永世称号獲得者はどの棋士なのでしょうか。
将棋界の新たな一ページを、私たち将棋ファンは待ち望んでいます。

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