高校女子バレー九州王者・東九州龍谷 8連覇目指し 「謙虚さ」「自立心」……選手それぞれのテーマを大切に

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3年生が抜けた新チームで九州王者を決める久光製薬杯全九州選抜高校バレーボールが11日開催されます。女子の注目は、大会7連覇中の東九州龍谷高校です。粘り強いバレーで、8連覇を狙います。


◆「根性のあるバレー」
大分県中津市にある東九州龍谷高校、通称”東龍”。「春高バレー」では5連覇を含む7回の優勝を誇る、女子バレーの名門です。練習着には、選手たちが自分で選んだ1年間のテーマが書かれています。「謙虚さ」「自立心」「愛情」「正確性」……それぞれの決意がはっきりと分かるようになっています。
東九州龍谷高校は全九州選抜高校バレーボールで現在7連覇中。今年も優勝候補の筆頭です。登録メンバーの平均身長は165・7センチ、2023年に比べて約5センチ低くなったものの、チームをこれまで12回の日本一に導いた名将・相原昇監督はいまのチームをこのように評します。

相原昇監督「身長は低いが、非常に粘り強い。根性のあるバレーボールをします。しつこい、競ったら負けない、最後まで追いかけていく。執念のあるレシーブをします。キャプテンの忠願寺を筆頭に、非常に元気がある、よく声を出すチームです」


◆キャプテンの自覚 忠願寺風來選手
「粘り強さ」が持ち味の新チームを支えるキャプテン、忠願寺風來(かえら)選手。ポジションは、主に相手の攻撃をブロックし、守備の要となるミドルブロッカーです。練習では誰よりも声を出しています。チームのために、時には厳しい言葉をかけることも……。

忠願寺風來キャプテン「誰かひとり厳しく言う人がいないと、チームが成り立たないと思う。自分が一番声を出して、周りのメンバー、チームメイトに厳しく声をかけるようにしている」


◆相手の動きを見極め 攻撃の中心・藤崎選手
攻撃の中心は、佐賀市出身の1年生・藤崎愛梨選手。166センチと、バレーボールの選手としては身長が高くないものの、相手の動きを見極める観察眼を持っています。

藤崎愛梨選手「小さいからこそできる技が強みだと思っています。ブロックの高さを見てコースを打ち分けられる」
相原昇監督「相手をしっかり見ながら、自分の攻撃ができる選手。非常に判断力の良いプレーをします」


◆8連覇に向けて
身長の低さを補う様々な魅力がある、今年の東龍。粘り強いバレーで大会8連覇をつかめるか、注目です。

忠願寺風來キャプテン「自分たちが最高学年になって初めての九州大会。不安もあると思うんですけど、自分たちのバレーをして最後良い形で終われるような大会にしたいと思います」

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