【5分で解説】「アルピニズムと死」山野井泰史|天国に一番近い男 ギャチュン・カン生還と熊の襲撃

Описание к видео 【5分で解説】「アルピニズムと死」山野井泰史|天国に一番近い男 ギャチュン・カン生還と熊の襲撃

▼参照
題名 アルピニズムと死
著者 山野井泰史
出版社 ㈱山と渓谷社

▼Amazon
https://www.amazon.co.jp/%E3%82%A2%E3...

▼内容

今日は山野井泰史のアルピニズムと死をご紹介します。

山野井といえば、酸素ボンベなしに難しいルートに挑戦し続ける世界的なクライマーです。

優秀なクライマーは世界中にたくさんいますが、山野泰史の凄さはそれらのクライマーの中で、生き残っているという点です。

多くの偉業を成し遂げる事は、もちろんとても難しいことですが、多くの偉業を成し遂げ、かつ生き残っていると言う一流のクライマーの数は、少ないと言えるかもしれません。

山野井はそうした一流クライマーの1人である、といえます。ではなぜ多くの人が亡くなる山登りを長く経験しながらも、山野井は生き残っているのでしょうか。

私はその要因の1つとして、山野井の極限状態での冷静な判断力をあげられると思います。その冷静な判断力が発揮された具体的な例として、ギャチュンカンからの生還と熊の襲撃のエピソードをご紹介いたします。

ギャチュンカン北壁登頂後、山野井が下山の際に雪崩に巻き込まれ、視力を失った時、彼は手袋を取り、素手で手探りで岩肌を探り、ピトンの打ち込める岩の割れ目を根気よく探し出しました。

それも、

これからの下山に必要な人差し指と親指を最後まで残しておこう

と言う冷静な判断の上での行動でした。

この判断により、山野井は凍傷で、両手の薬指と小指を切断しなければならなくなったものの、生きて帰ることができました。

この極限状態で冷静な判断ができる、という山野井の能力が発揮された、もう一つの事件があります。

2008年のことです。山野井がトレーニングのために遊歩道を走っていた時でした。ふと変な気配を感じ、顔を上げると、前から黒い塊が走ってきました。その塊は口を開け、歯をむき出しにし、吠えながら山野井に向かって突進してきました。

熊だ。うしろからこぐまがついてくる

山野井は逃げようとしましたが、間に合わず右腕を噛み付かれ、体を倒されました。熊は山野井の体を鋭い前爪でがっちり押さえ、次に顔面に噛み付きました。

低いうねり声を発しながら、首を振り続け、山野井の顔の皮を剥ぎ取るかの勢いでした。

こんなことが起こるなんて

山野井は現実感に乏しく、痛みは強烈で戦う気力すら、わかなかったといいます。

山野井の血と熊の唾液で、顔が液体でぐちゃぐちゃに濡れていくのがわかりました。

腹に蹴りを入れるか、しかし、一緒に斜面を転げ落ちて
鼻を失う可能性がある

そう判断した山野井は熊の顔面を拳で殴り、肘鉄を肩に当てました。すると何故か、突然熊は攻撃を緩めたのでした。

山野井はすぐに立ち上がり、自宅の方向に全速力で走りました。

熊は再び吠えながら走って追いかけてきますが、勢いはありません。

もう深追いはしないはずだ。こぐまもヨタヨタと後からついてきてるからな、と山野井は考えました。

その後100メートルほど走り、振り返ると熊の親子はいなくなっていました。

Tシャツは血まみれで、クライミングに使おうと思っていたジャージも、爪でズタズタにされてしまいました

顔の止血はどうしたら良いのだろう、せめて腕から流れるたくさんの血を、止めなくてはいけない

そう考えて、山野井は左手で右の脇の下を抑え、右手で最も激しい痛みがある鼻を押さえました

家までは15分の距離があります。山野井も痛みには強いと自負してきましたが、たくさんの出血から体がふらつき、意識が時々遠のいていきます。

誰も通らない急斜面の山道、足を踏み外したら、這い上がることはできないでしょう。

ミスをするな早く家に戻れ
会う約束をしていた人に連絡をしなければ
しばらくクライミングできないなぁ
隣の人はびっくりするだろうなぁ

こうしたことを考えながら家に戻り、隣の家のおじさんに救急車の手配をお願いしました。

その時も山野井は冷静で

畳も絨毯も血で汚してしまうな。血の汚れはおちないかもしれないと考え、玄関でとまり、隣のおじさんに保険証や妻の連絡先などを取ってもらうことにしました。

また、急な階段を救急隊が下ろすのは大変だろうなぁと考え、山野井は自分で階段を降り、道端で横になりながら、はたして鼻はあるのだろうか、とぼんやり考えていました。

これほど痛みを感じた壮絶な経験をしながらも、山野井は熊のことを決して恨んでいない、非常に稀な体験をさせてもらったと思うことさえある、といいます。

果たして僕に噛み付いた熊は元気でしょうか、子熊は大きくなったでしょうか。どこかでまた出会ってみたいと密かに願うことがあります。

こうした山野井の言葉からは、死と隣り合わせの極限の状態でありながらも、常に冷静な判断を取り続けるアルピニストの本能と、これまで山で何度も、自然の力による死を覚悟した、山野井ならではの凄みを感じます。

今回は山野井の極限状態での冷静な判断力をご紹介するために、熊に襲われた話をご紹介いたしましたが、あくまで山野井の凄さは山登りにあり、その冷静な判断力を持って、どんな環境からでも生還し続けたことが、彼の凄まじいところなのです。

これ以外にも、日本国内未踏だった群馬の西上州1本岩の岩登りなどの面白いエピソードもありますですので、ぜひお読みください。

以上、山野泰史のアルピニズムと死をご紹介しました。

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ご視聴ありがとうございました。

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