カーペンターズで比較・KT88 UL接続・シングル vs プッシュプル

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プッシュプル : 4:49
 


シングルとプッシュプル、どちらが良いとかではなく、少し音が違います。


この動画のKT88シングルアンプは、初段が12AU7、ドライバが12BH7のSRPP、出力段はUL接続とKNFBの併用で3極管特性を得ているという3段増幅です。
すなわち、ドライバー段と出力段には、局所の帰還が施されています。

オーバーオールのNFBは、3~6㏈で選べる仕様でしたので、中間程度に設定してあります。
ちなみに、初段はバスコン有りで、電流帰還はありません。

プッシュプルアンプは、ウィリアムソンタイプの回路で、4段増幅です。同じく、電圧増幅段は12AU7と12BH7です。NFBは8.6㏈です。


どちらも3極管接続ではなく、ULで、オーバーオールのNFBは比較的少ないという特徴があります。多段増幅の場合は、すぐに位相余裕が少なくなりますから、大きく帰還をかけるには強い位相補償が必要となってしまう恐れがあるのでしょう。

特に、実装技術レベルの予想が困難なキットフォームの場合は安全マージンが余計に必要なのでしょう。


シングルでもプッシュプルでも、真空管アンプの出力トランスはアンプを構成するパーツの中で、コスト的にはかなりの部分を占めています。

もし、オーバーオールのNFBを強くかける場合はそれに適したトランスが必要です。そのため、ウィリアムソンアンプに使用できるトランスは、超高価になりがちです。


また、シングルアンプでは、低域まで出力を大きく確保したい場合はコアボリュウムにも配慮が必要です。大出力を得るなら、1次側の許容電流値も大きくしなくてはなりません。

電流値を大きくすれば直流磁化の問題が生じ、さらに高域特性とのトレードオフをクリアするにはこれまた余計なコストがかかります。


ですが、逆にもしそれらが必要ない場合はトランスの設計は比較的楽で、バランスの取れた音質にしやすいとも言える訳です。


ということは、出力を欲張らず、オーバーオールの帰還もあまりかけない回路が安定した動作でバランスの良い音の真空管アンプへの近道なのかもしれません。

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