「2024年春晩」新疆カシュガルから華麗なパフォーマンス

中国の旧正月年越し番組、中央広播電視総台（チャイナ・メディア・グループ／CMG）の「2024年春晩」が9日夜から約4時間半にわたり生放送された。

新疆ウイグル自治区のカシュガル市に設けられたサブ会場からは、新疆の独特な文化が存分に味わえるパフォーマンスが届けられた。

今年の「春晩」は、北京のメイン会場と、遼寧省瀋陽市、陝西省西安市、新疆ウイグル自治区カシュガル市、湖南省長沙市に設けられた4つのサブ会場を結んで放送され、豊かな文化的饗宴で祝祭の雰囲気を際立たせていた。

カシュガルのサブ会場では、ウイグル族の女優ディリラバ・ディルムラットさんやフォーク歌手の王宏偉さんをはじめ、多くの少数民族の出演者が歌と踊りを交えた華麗なパフォーマンスを披露し、春節を迎える喜びを表現した。

古代シルクロードの商業都市で、東西の経済文化と文明の重要な交差点でもあるカシュガルは、悠久の歴史とともに多様な風景と多彩な民俗風情にあふれ、数多くの名物料理も楽しむことができる。

＜ウイグル族女優　ディリラバ・ディルムラットさん＞
　「視聴者の皆さんに最もアピールしたいのはカシュガルの魅力だ。もちろん、カシュガルにサブ会場が設けられたこともうれしい。この機会に家に帰って家族と楽しい祝日を過ごすことができた。美味しい食べ物や景勝地など、この街を皆さんにもっと知ってもらいたい」

カシュガル会場では、新疆の少数民族の衣装や楽器の演奏、歌と踊りが披露されたほか、新たな試みが数多く行われた。

最大の特徴は、大小さまざまな10カ所以上のステージだ。そのほとんどが、古城と呼ばれる古い町並みの民家の屋根の上に設営された。

また、カシュガル会場は、「春晩」のサブ会場として二つの「史上初」を果たした。一つは、初めてシミュレーションシステムを採用したこと。このシステムにより、制作チームは昼間でも夜の照明とカメラワークをシミュレートでき、時間を大幅に節約してリハーサルの効率を高めることができた。もう一つは、今年の「春晩」が終わった後も、カシュガル会場のメインステージが現地市民に残されること。この舞台は今後、芸術公演や観光に利用されるということだ。

＜CMG「2024年春晩」副総監督　黎美蘭氏＞
　「実際にアマチュアのパフォーマーが多かった。彼らのパフォーマンスを通じて、日常生活における地元の人々の喜びをアピールしたいと考えている」