四国フェリーでゆく小豆島土庄港

四国フェリー、島内と島外をつなぐ交通機関。通勤、通学、通院、慶弔など島内の人々にとってありふれた日常。
　私は、観光です。不思議と最近それが普通の感覚になってきました。小豆島の観光といえば最近、特に女子旅が目立ちそのバイタリティーやポテンシャルの高さはメディアに取り上げられることの関連とも少なからず関連があるように思えます。特に瀬戸内国際芸術祭が開催されその展示物などを見学する過程においてより小豆島らしいものを追及するあるいは共感したいという意識が醸成されたのではないかと思いました。それには何もないのが良いのだという考えではなく、ある意味観光を産業基盤として考える人々の地道な努力がなければ成立しないものだと思います。最近では、光と影のコントラストが顕著になりつつあるようにも思えたとえば潮の満ち引きが激しくて護岸が浸食されるような感覚を覚えることがあります。と、分かったようなことを書いていますが、私にとって小豆島の観光の王道といえば二十四の瞳で有名な岬の分教場、寒霞渓、醤油（今は醤の郷）、オリーブそれとそうめんでしょうか。
　小豆島を訪れ「オリーブの歌」を聞くそして、平和の群像から美しの原、寒霞渓と観光バスは次々と土庄港を出発する。土庄港に待機する小豆島（観光）バス（今はありませんが）の車列はアミノ酸醤油の香りのなか沸騰する賑わいのなかで次々と発車してゆきました。
　小豆島の観光へ出発するとき、当時のことを思いまた旅するごとに、新しい小豆島の一面に驚く。それは、島内の人にとって伝統的なものでそれ故に埋没していたのかもしれません。意識的に作られたものかもしれません。どうなんでしょう・・・いろいろな考えが浮かんでは消えて私の小豆島への旅は始まります。今日は何となくセンチメンタル。
　四国フェリーでゆく小豆島土庄港。