室生犀星　随筆『女ひと』より『季節の声』朗読 どこでもどあこ /百万通りの美しさ

随筆『女ひと』
贈り物、声、二の腕、あくび、死顔、蛇。老作家が抱き続ける「女ひと」への尽きぬ思いを悲しみとおかしみを交えて軽やかに綴られたエッセイ集。その中から『季節の声』を一部抜粋にて朗読。

著者プロフィール　室生犀星　詩人・小説家　明治22年石川県金沢市出身。私生児として生まれ、僧侶の養子となるが、貧窮のため12歳で裁判所の給仕となり、働きながら文学を志す。萩原朔太郎らの知遇を得、大正7年に処女詩集『愛の詩集』、第二詩集『抒情小曲集』を刊行、詩壇の地位を確立する。翌年には小説『性に目覚める頃』を発表し、小説家としても一家を成した。主な作品に『蜜のあわれ』『あにいもうと』『杏っ子』などがある。

望郷の詩句として名高い「ふるさとは遠きにありて思ふもの、そして悲しくうたふもの」はは故郷に戻っても、出生。学歴などの理由で失恋し、東京と金沢との間を往きつ戻りつしこの間にうたわれたのが室生犀星の「小景異情‐第二」である。

「不遇な出生をのりこえて描かれた犀星文学は、故郷の山河に対する深い思いや、小さな命、弱いものへの慈しみの心にあふれ、人生への力強い賛歌ともなっています。」－室生犀星記念館　説明文より－　


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