【なぜ？】渓谷にある山菜料理店に外国人が次々と　鳥取県智頭町

鳥取県智頭町の渓谷に佇む山菜料理の店『みたき園』。コロナ禍が明けた今、外国人観光客から注目を集めている。その理由とは―。


鳥取県智頭町の中心部から車で３０分ほど、芦津渓谷の手前に佇む『山菜料理みたき園』。ここでは辺りに広がる美しい木々や絶えず聞こえる川のせせらぎなど、ゆっくりとした時間の中で、山菜料理を楽しめる。


そんなみたき園、以前よりも外国人観光客が増加傾向になっているという。この日訪れていたのは、香港出身のジミー・イップさん。数年前に訪れたこの場所が忘れられず、今回友人１０人を連れて再び訪れた。


ジミー・イップさん
「前回は食事が出来なかったから、今回はどうしてもここで食事を予約して是非この環境で食事を楽しみたいと思いました。そして香港の友達にも鳥取にこんな場所があることを見せたいと思います」


みたき園　女将・寺谷節子さん
「今日は平日ですが、結構外国の方も多かったです。コロナが明けてからは外国の方がお見えになりますね」


ジミーさんたち一行が女将に案内されたのは、かやぶき屋根の古民家。


みたき園　女将・寺谷節子さん
「私たちが心と手を使って今日準備させていただきましたので、どうぞごゆっくりなさってくださいませ」


ジミーさんたち
「ありがとうございます！」


ジミーさんたち一行の念願の食事は、ヤマメの串焼きや丁寧に作られた山菜料理。そして何よりも心のこもった『おもてなし』に感動したという。


ジミー・イップさんの友人
「香港はとてもスピード感が早いので、なかなか自然の中でゆっくりご飯を食べる機会がありません。だから今回はすごく喜んでこういう環境で食事が出来てとてもうれしかったです」


また、フランスから日本へ旅行した家族も『みたき園』を訪れていた。限られた期間の中で、なぜ『みたき園』を選んだのか―。


フランスからの観光客
「私はすでに数年前に来たことがあります。文化や工芸、景色を見て、日本語を少し学び始めました。そして自分の子どもたちにもこの国を知ってほしかったんです」


この日だけで３組の外国人観光客が訪れたみたき園。コロナ禍が落ち着きを見せた今、リピーターが続出しているという。


みたき園　女将・寺谷節子さん
「空気と緑、この川の流れの音、土とやっぱりこれはグローバルだと思います。国が違っても言葉が違ってもやっぱり人間の心って同じなんだなと思っています」


一度見たら忘れられない、一昔前の日本の風景。家族や友人にも味わってもらいたくなる癒しの空間にインバウンドが期待される。




（2023年7月4日放送　ニュースevery日本海より）




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