2024モルック世界大会in 函館 3日間にわたり繰り広げられた熱戦!

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今年は函館が舞台となったフィンランド発祥のスポーツ、モルックの世界大会。函館招致の立役者となった夫婦や家族で参加したチームの挑戦を取材しました。


8月23日から25日までの3日目、函館で行われたモルックの世界大会。
ヨーロッパ以外での開催は函館が初めてです。

イギリス、ドイツ、オーストラリアなど世界15の国と地域から史上最多の672チーム、およそ3300人が参加しました。

モルックはフィンランド発祥のスポーツです。

木の棒で木のピンを倒して得点を競う競技です。
複数本倒せば倒した本数が点数に、1本倒せば書かれている数字が点数になり、先にぴったり50点になった方が勝ちです。

老若男女を問わず「誰でもできる」のがモルックの魅力です。

しかし、なぜアジア初の世界大会が函館での開催となったのでしょうか。
そのキーマンが函館市内の病院にいました。
八ツ賀秀一さん千穂さん
Q普段はこの病院で働いているんですよね?
「そうです」
八ツ賀秀一さんと千穂さん。
夫婦そろって小児科の医師で、この2人が日本モルック協会の発起人です。
2人がモルックに出会ったきっかけは2008年。
秀一さんの研究でフィンランドに渡ったときのことでした。

日本モルック協会代表理事・八ツ賀秀一さん
Qフィンランドではどれぐらいの頻度で(モルックを)やっていた?
「ほぼ毎日ですね。こんなに楽しいものを自分だけで独り占めするのは勿体ないなって思って広めようと思いました。」

2011年に帰国後、日本モルック協会を立ち上げます。
日本モルック協会代表理事・八ツ賀秀一さん「いつかは日本でこの世界大会をやりたいなと最初から思っていました。」

日本モルック協会事務局長・八ツ賀千穂さんQ千穂さんはどう思っていた?
「本当にそうなったら大変だなって(笑)」
おととし、世界大会誘致のための国際モルック連盟の会合でプレゼンします。

日本モルック協会事務局長・八ツ賀千穂さん「フランスがこのパリの2024オリンピックと合わせて世界大会をしたいというふうに言ったときにはちょっと確かに話題性は強いから怖いなと思ったんですけれども、雰囲気的には(函館にとって)いい形で」

フランスを見事抑え、2人が住む北海道・函館での開催が決定したのです。

前田愛奈記者「あちら、家族でモルック練習されてますよ」
チーム「KIMURAFAMILY」は北斗市に住む父親の木村親さん(52)、母親の真実さん(46)、長男の倖さん(13)、次男の楽くん(11)の家族4人のチームです。
ただのモルック好き家族ではありません。

木村真実さん「去年、大人に混じって優勝したんで」
長男の倖さんはモルック個人戦の大会で優勝!その腕前は…
前田愛奈記者「え、曲がったー!」
木村倖さん「曲がって1本だけとれるっていう」

次男の楽くんも小学生以下の大会で準優勝。
得意技は遠くのピンを倒す「遠投」です。

木村楽くん「こんなもんです」
木村親さん「ちなみに妻は女性だけの大会で優勝したんですよ」
さらに、真実さんもチャンピオン!そして、父親の親さんは…

木村親さん「僕が(大会で)14位です。優勝、優勝、2位、14位です。
僕がカギを握っています。」

「KIMURAFAMILY」の世界大会挑戦の行方は!

世界大会ではまずは国別の対抗戦が行われ、フィンランドが優勝しました。
準優勝はオーストラリアです。

「KIMURAFAMILY」は世界一のチームを決めるチーム戦に出場します。

6チームの総当たり戦で2セットずつ12試合を行い、上位2チームが翌日の上位トーナメントへとコマを進めます。
いよいよ迎えた戦い。

木村親さん「10、10、10…そうだ!10でいいんだ!」

「KIMURAFAMILY」幸先よく2セットとも勝利。

対戦相手「噂は聞いていたんですけど完敗ですね」

その後も「KIMURAFAMILY」の勢いは止まらず、5勝1敗。

次の相手は…

対戦相手「宇宙から来ました」

大事な場面でミスが続き…ここに来て2連敗。しかし、その後の試合では持ち直し…最終セット。あと9点で50点に到達し勝利です。

最後は楽くんが見事9のピンを倒してちょうど50点!勝ちました!
9勝3敗で終えた予選リーグ。

結果は…

木村親さん「1位通過となりました。ありがとうございます。決勝リーグ頑張ります」
木村真実さん「明日は当たり前だけど強いチームが当たると思うので、きょう(この後)練習するのかな、ちょっと母は疲れたけど…」


192チームが残った上位トーナメントは3チームごとに分かれて戦います。
合計得点が高い1チームのみが2回戦に進みます。

木村親さん「きょうはちゃんと点を取りに行きます。1回戦は点数勝負なので1本でも多く倒したいと思います。外さないように」

予選リーグは快勝が続きましたが、上位トーナメントはさすがの強者ぞろい。
「KIMURAFAMILY」も接戦に持ち込みますが、なかなか得点が伸びません。

迎えた最後のセット。残念ながら相手チームが先に50点に到達し、ゲームセット。
「KIMURAFAMILY」の夏が終わりました。

木村真実さん「楽しかったので終わっちゃうのが寂しいです」

木村楽くん「いい経験にはなったと思うしもっと上手くなりたいと思います」

2024モルック世界大会in函館。
見事世界672チームの頂点に輝いたのは兵庫県明石市からやってきた明石モルック倶楽部でした。

日本モルック協会代表理事・八ツ賀秀一さん「また日本で世界大会を開きたいと思っていますのでその際はさらに大きなそして楽しい大会にしたいと思いますのでみなさま引き続きどうぞよろしくお願いいたします。」





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