【祝ファイターズ3連勝】エスコンフィールドに現れる”踊るグラウンドキーパー”の正体は？なぜ踊るのか？・・・もんすけ調査隊（今日ドキッ！2024年8月23日放送)

エスコンフィールドで踊るグラウンドキーパーは、
いったい何者なのか？そして、なぜ踊るのか？
そこには、ファイターズ戦を支える職人たちの技と情熱が！

依頼人（アッキーさん・３０代・札幌在住）
「エスコンFに野球観戦に行くと、いつも踊るグラウンドキーパーを見かけます。何者なのでしょうか？」

エスコンフィールド北海道と言えば、
去年、北広島にオープンした
日本唯一の開閉式屋根付き天然芝の球場だ。
さっそく調査員が行ってみると・・・

調査員
「見てください！あそこでグラウンドキーパーが激しく踊っています。何者なのでしょう？」

通常であれば５回裏が終了すると、
ファイターズガールたちが「YMCA」に合わせて
華麗なダンスを披露するのが恒例。
しかしその日は、1塁側でグラウンド整備をしていたスタッフが突然、
ファイターズガールたちと一緒に激しく踊り始めたのだ。
一体、このスタッフは何者なのか？

調査員
「あの人が何者か調べていたんですが？」
Fファン
「グラウンドキーパー？わからない」「わらかない」「わからない」

やはり、ファンの間でも謎の存在のようだ。
そこで取材をお願いしてみると...

なんと！取材許可が下りたのだ！
さっそく踊るグラウンドキーパーに会いに行ってみると...
こちらが踊るグラウンドキーパー、鵜飼陽太さんだ。

調査員
「踊っているのを見たが何者？」
踊るグラウンドキーパー　鵜飼陽太さん
「ただのグラウンド整備をする関西出身の２５歳」

実は鵜飼さん、こう見えても正真正銘のグラウンドキーパーなのだ。
それでは、なぜ試合中に踊っているのか？

踊るグラウンドキーパー　鵜飼陽太さん（２５）
「ファイターズから、突然偉い人に呼ばれて、今日から踊ってくれないかと言われたので踊りました。おそらくイニングとイニングの間のイベントなどを盛り上げていて、その一環として、グランドキーパーも踊ってみたら面白いんじゃないかと声をかけてくれたのかと」

では、グラウンドキーパーはどのような仕事をしているのか？
その1日に密着させてもらった。

午前10時、試合開始の8時間前からグラウンドキーパーの仕事が始まる。
最初に行うのは芝刈り。芝は1日におよそ2mm伸びるので、
毎日2時間ほどかけて24mmにカットするのだ。

芝刈りを終えると、この美しいゼブラ模様が浮かび上がるのだ。
鵜飼さん、この美しい模様に魅せられて、
グラウンドキーパーになったという。

踊るグランドキーパー　鵜飼陽太さん（２５）
「プロ野球のスタジアムを見に行った時に、芝がすごい緑でキレイだったりとか、そこに引かれる白いラインだったりとか、スタジアムの美しさにほれ込んでしまってやりたいなと」

実は、芝の模様にはこんな秘密が隠されていた...

グラウンドキーパー　加古 暁 チーフ
「芝は同じ芝だけど、芝刈り機で倒すことによって、光の反射が変わってくるので、濃いところ薄いところという見え方になっています。見栄え良くが一番なのですが、作業もやりやすく、打球の転がりを邪魔しない向きに工夫しています」

午後０時、芝刈りを終えるとグラウンドの整備が始まる。
内野の土の硬さを芝と合わせるなど、繊細な調整が施される。
中でも特に注意を払っているのが...

踊るグランドキーパー　鵜飼陽太さん（２５）
「今は水分管理に重点を置いてやっている。柔らかすぎたり硬すぎたりすると、ピッチャーが滑ってしまったり、踏ん張れなかったりするので、試合の日には何回も水分量のチェックに行って、ちょうどいいタイミングでシートをかけたり、散水を増やすなど、ピッチャーが最高のコンディションで投げられるように調整している」

午後2時、ファイターズの選手たちが練習を始める前に、
ケージを設置し、ラインを引くのもグラウンドキーパーの重要な仕事だ。

レフトの芝生は傷みやすい箇所で、
この日もメンテナンスをしたばかりだったのだ。

グラウンドキーパー　加古 暁 チーフ
「日照条件の差だと思いますね。周りを建物に囲まれているので、その影響はあると思う。日照条件が悪いところに使うグローライトという機械あって、レフトは重点的に当てる様にしている」

作業開始から6時間が経った午後4時、ようやく休憩の時間だ。
そして午後5時頃から最終的な整備が行われ、午後６時、試合開始。

踊るグランドキーパー　鵜飼陽太さん（２５）
「何ごともなく、選手もケガがなく、３時間の試合が終わってくれたらいいなと」

試合中は、通路のモニターで展開を確認するものの、
ゆっくり観戦している暇などない。
実は、3回、5回、7回の裏が終わると、
すぐにグラウンド整備の出番がやってくるのだ。
しかも、整備に与えられる時間は、
ピッチャーが投球練習で5球投げ終わるまでのわずか2分間。
スタッフ20名が一斉に動き、迅速かつ正確にグラウンドを整備している。

グラウンドキーパー　加古 暁 チーフ
「建物は僕、日本一だと思っていますので、グラウンドも日本一と言われるくらい素晴らしい物にしていきたい」

午後9時、試合が終わった後も、グラウンドキーパーの仕事は続く。
激しいプレーで芝生にはスパイクの痕が残り、
そこに芝の種を混ぜた土を丁寧に埋めていく。
この日の作業は翌日の午前1時過ぎまでかかったのだ。

踊るグランドキーパー　鵜飼陽太さん（２５）
「今まで見たことないような球場で、大変なことも多いけど、作業をさせてもらえるというのは、すごく嬉しくて、毎日が楽しくて、充実感を感じながら、毎日仕事に取り組めている」

華やかなファイターズ戦の陰には、
その輝きを支える職人たちの姿があった。

【エスコンフィールドの芝ポット】２０００円
※ファイターズフラッグシップストアで販売


調査依頼はこちら↓
http://lin.ee/pYvxEEm
https://www.hbc.co.jp/news/chousatai/

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