ゴリラのいなくなった動物園のその後 神戸王子動物園

1963年のザークに始まり、長いゴリラ飼育の歴史を持つ神戸王子動物園のゴリラ放飼場の16年11月と17年1月の様子です。

王子動物園の2頭のゴリラはとても仲の良いペアだったのですが、幼いころより兄弟同然に育ってしまったため繁殖には至らず、15年に福岡へ移動したヤマトと京都動物園に移動予定だったサクラが死に、王子動物園にはゴリラがいなくなってしまいました。施設は2003年に完成し、斜面状になっていて平地は少ないですが、広々としていて日本の中ではそれなりのスペースのある放飼場です。ただ現在は主を亡くし寂しい様子です。

温厚でこちらをじっと見つめてくるサクラと、態度は大きいですがどこか気の小ささを感じさせるヤマトの姿が今でも忘れられません。

設備は変わらず残っていますので、いつの日かゴリラが戻ってくる日が来ることを願うばかりです。

-16年11月
00:05 20年以上前からある首と口が動くマウンテンゴリラ模型
01:09 サル舎内（手前がゴリラ、奥がチンパンジー放飼場）
01:24 サクラ死去を伝える張り紙
01:47 ゴリラ放飼場の様子（ここでヤマトとサクラはのんびり過ごしていました）
02:41 サクラとヤマトの写真が貼られた掲示板（以前はしもやけでクリームを塗ってもらっているヤマトの記事等、広報誌がはられていました。）
03:29 ちょっと窮屈感のある室内展示場
03:54 仲の良いサクラとヤマトの写真
04:00 開放時に気が向けば近くに来てくれた１Fのガラス窓

17年1月
04:09 案内から消えている「ゴリラ」の文字
04:23 サクラ死去から一周忌が過ぎガラス部分には「準備中」の文字が・・・
04:35 室内展示場はカーテンで見えなくなっています。