【札幌の謎】新札幌にある立入禁止の鐘・・・・・・もんすけ調査隊（今日ドキッ！2022年9月30日放送）

依頼人（今日ドキッ！編集スタッフ・札幌・４０代）
「新札幌のサンピアザ屋上に、立ち入り禁止の鐘があります。
　あれは何でしょうか？」

え！？立入禁止の鐘？
さっそく調査員は、札幌の中心部から車でおよそ３０分。
札幌の副都心、新札幌へ。
新札幌はアクセスが便利で、
大型商業施設サンピアザや水族館、青少年科学館など、
子どもの頃に足しげく通った札幌市民も少なくないはず・・・
今その場所は・・・

調査員
「青少年科学館西側のエリアに札幌学院大学と
　札幌看護医療専門学校がオープンしています」

新札幌エリアでは、タワーマンションや大型商業施設のほか、
ホテルや医療施設が入るビルなど、
今、未曾有の再開発ラッシュに。
そしてこのエリアの顔とも言える施設が・・・

調査員
「アクティブリンクの周辺には
　数々の医療施設が続々と開業しています」

７月に完成した空中歩廊「アクティブリンク」は、
雨や雪を気にせず駅や商業施設、
マンションなどを行き来することができる。
刻一刻と風景が変わり続ける街・新札幌・・・
そんな街にある「立入禁止の鐘」とは・・・

調査員
「ありました！立入禁止の柵の向こうに鐘の様な物が見えます」

しかし・・・

街の人
「鐘？知らない。新札幌出身じゃないので」
「いや聞いたことない。あるのも知らない」
「昔見たような気がする。わからない」

街の人はおろか、サンピアザを運営する
札幌副都心開発公社も詳しいことは分からないという。
そこで特別な許可をもらって中に入ってみると・・・

調査員
「立入禁止の鐘は白い屋根の付いた建物に、
　西洋風の大きな鐘がついています」

コチラがサンピアザの屋上に
ポツンと立っている立入禁止の鐘。
白い２本の柱に赤い三角屋根、吊るされた鐘は、
なんとも歴史を感じさせる逸品だ。その時！

調査員
「鐘に何か書いてあります。副都心の鐘1977.6.10」

なんと！この鐘は「副都心の鐘」という名前がついていた！
しかも、１９７７年と言えば、４５年も昔だ。
しかし分かったのは、それだけ・・・
そこでもんすけ調査隊でおなじみのあの人を呼んだ！
この後、「副都心の鐘」の正体が明らかに！

今、再開発ラッシュに沸く新札幌。
大型商業施設「サンピアザ」の屋上にある
立入禁止の鐘の正体とは！？
札幌の歴史に詳しい札幌建築鑑賞会の杉浦正人代表に聞いた。

調査員
「この鐘って、いったい何ですか？」
札幌建築鑑賞会　杉浦正人　代表
「これはですね、１９７７年、今から４０年以上前ですね。
　ここサンピアザがオープンした時に記念に付けられた鐘です。
　ちょうどその頃、新札幌界隈が
　新しく札幌の副都心ということで整備された、
　ほぼ始まりの時期で目玉の施設としてサンピアザがオープンした。
　華々しく鐘が打ち鳴らされたと聞いております」

これはサンピアザがオープンした１９７７年６月１０日の様子。
この日は平日にも関わらず、
オープン前から３０００人を超える長蛇の列が発生し、
市民の期待の高さがうかがい知れる。
そして「新しい街の新しい歴史を刻む鐘」として、
この「副都心の鐘」が打ち鳴らされたのだ。

札幌建築鑑賞会　杉浦正人　代表
「これからの新札幌、副都心の未来に向けて鐘を鳴らすと、
　その様な意味合いで設けられた」

でも、そんな栄光ある鐘が、なぜ立入禁止にされているのか？
その辺は、やはり運営会社に聞いてみよう。

札幌副都心開発公社　大聖浩平　課長
「サンピアザ開業から４５年が経過しており、
　長年風雨にさらされて、一部足元が悪くなっている所があるので、
　客の安全の観点から現在は立ち入りを制限している」

ほかにも・・・オープン時には、
まだ人が少なかった新札幌エリアだったが、
その後、街は次々と発展していき人口も増え、
鐘が鳴ると近所迷惑になるということも一因だという。
そして、やはり再開発地区ということで気になるのが・・・

調査員
「再開発が進んでいるが、この鐘は残る？」
札幌副都心開発公社　大聖浩平　課長
「取り得る方策は移設や撤去が考えられるが、
　現在、社内で検討中であり、現段階では答えられることはない」

４５年に渡り、新札幌の街を見守り続けてきた副都心の鐘。
今後、鐘が見る景色は、どう変わっていくのか？


調査依頼はこちら↓
http://lin.ee/pYvxEEm
https://www.hbc.co.jp/news/chousatai/


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